第二十七話 姿が変わりその五
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「イギリス軍は赤やったから」
「ザリガニやね」
「それでフランス軍は青やったやろ」
「それで蛙やね」
「それぞれな」
まさにとだ、メルヴィルは綾乃に話した。
「その軍服の色からもな」
「言い合ってたんやね」
「そや、それで蛙は食べたらな」
「美味しくて」
「ウォーターリーパーもな」
このモンスターもというのだ。
「食べられて」
「しかも結構美味い」
「そういうことやね」
「そやから機会があれば」
その時はというのだ。
「食べような」
「そうしよな」
こうした話もしてだった。
今度はケルピーが出て来たがそれはトウェインがミョッルニルの一撃で数体いた彼等を一撃で倒した。
そのうえでだ、トウェインはこんなことを言った。
「馬やな、今度は」
「ああ、馬肉も美味いで」
中里が笑って述べた。
「もうこれで一杯とかな」
「馬刺しとかでやな」
「かなりええわ」
「そやな」
「ステーキにしてもな」
馬肉をだ、中里はさらに話した。
「こっちもな」
「美味いな」
「牛肉と違った美味しさがあるわ」
「それでケルピーもやな」
「食べたらな」
そうすればというのだ。
「美味しいで」
「馬みたいな味でやな」
「ああ、ただお水の中にいて」
淡水の中にというのだ。
「ちょっとな」
「虫が心配やな」
「そやさかいな」
「生では食べられへんな」
「馬刺しならずケルピー刺しはな」
中里は笑って話した。
「あかんな」
「まあ生ものは迂闊には食べんことや」
施はこのことは真面目に話した。
「いつもこの話するけどな」
「ああ、あたりやすいからな」
トウェインもそれはと応えた。
「どうしてもな」
「すぐに傷むし」
「虫もおるからな」
「迂闊にはや」
「食べんことやな」
「どうしてもっていうなら」
施はその話をはじめた中里を見つつトウェインに話した。
「徹底的に冷やして」
「凍らせてな」
「中の虫を殺してな」
「そうしてからやな」
「食べるべきや」
ケルピーを刺身にして食べたいならというのだ。
「そうすべきや」
「そうせんとあかんな」
「ああ、実際海の魚介類もな」
「そうしてるな」
「川のもんもな」
「というか海もやばいやろ」
羅も真顔で言った。
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