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神々の塔
第二十七話 姿が変わりその二

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「そやったわ」
「そやな」
「ほんまケルト系も多いんや」
「ワスプというてもやな」
「ホワイト、アングロサクソン、プレテスタントな」
 メルヴィルはこの三つを掲げる様にして言った。
「白人でな」
「アングロサクソン系でやな」
「宗教はプロテスタントや」
「その人等がアメリカの主流やったな」
「長い間な」
 建国からというのだ。
「そやった、しかしな」
「ケルトもやな」
「建国当初からな」
「入ってるな」
「ああ、それでや」
 メルヴィルはさらに話した。
「ケルトの神々や英雄にもな」
「馴染みがあるな」
「そや、結構な」
「そうした国やな、というかな」 
 羅はメルヴィルに言った。
「アメリカは移民の国やな」
「そのことを実感するやろ」
「このお話からもな」
「起きた世界のアメリカはそうした国や」
 まさにとだ、メルヴィルも否定しなかった。
「移民が来てな」
「そのうえで出来た国やな」
「そや、それでケルトもな」
「入ってるな」
「そういうことや」
「最近干支も入ってるな」 
 施はアメリカのこのことも話した。
「それで定着しだしてるな」
「アジア系からな」
「そやな」
「アジア系の人も結構多いからな」 
 アメリカはというのだ。
「中国系、日系、ベトナム系にな」
「韓国系やな」
「インド系もな」
 彼等もというのだ。
「そやしな、インドには干支はないが」
「東アジアにはあるからな」
「そっちにルーツのある人達からな」
「干支が広まったな」
「星座があってな」
 そしてというのだ。
「今は干支もな」
「あるな」
「日本みたいにな」
「そやな」
「それもな」
「移民の国やからやな」
「定着したわ」
 彼等からというのだ。
「そうなった」
「そういうことやな」
「それがアメリカや、この世界ではちゃうが」
 この世界のアメリカは最初から多くの人が暮らしかつ様々な文化が混在している。そこがこの世界のアメリカと起きた世界のアメリカの違いであるのだ。
「起きた世界ではな」
「こうした世界やな」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうしたこともな」
「頭に入れることやな」
「そうしたらええわ」
「ほなな、それでケルトやと」
「ああ、その特徴をな」
 彼等のそれをというのだ。
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