暁 〜小説投稿サイト〜
イベリス
第百七話 秋がはじまりその十二

[8]前話 [2]次話
「なるわよね」
「そうですよね」
「こうした人達になれなくても」
「近付けますね」
「ええ、あとこうした人達にはなれなくても」
 やはりそれは無理だと言うのだった。
「けれどね」
「それでもですね」
「若しかしたら目指す人よりもよ」
 努力すればというのだ。
「もっとね」
「よくなれますか」
「藍は青から生まれてね」
 先輩は今度はこの言葉を話に出した。
「青よりも青しってね」
「その言葉聞いたことがあります」
「自分が目指すものよりもね」
「素晴らしくなるんですか」
「お師匠さんがいたら」 
 それならというのだ。
「そのお師匠さんよりもね」
「よくなるんですね」
「そうなれるかもね」
「そうですか」
「流石に大谷さんやモーツァルトさんは無理でもね」
「ゴッホさんもですね」
「本物のバケモノとか天才にはね」
 世の中そう呼ぶしかない人々もいてというのだ。
「それでね」
「そうした人達には及ばなくても」
「流石にこんな人達そうはいないから」
「世の中には」
「人類の歴史にもね」
 今現在だけでなくというのだ。
「それでよ」
「だからですか」
「そう、流石に普通の秀才位だと」
「目指してですか」
「その人よりもね」
「よくもなれますか」
「そうよ。先代さんよりよくなっていって」
 そしてというのだ。
「人類はよくなっていったし」
「進歩していきましたね」
「だから私も咲っちもね」
 二人共というのだ。
「必死に努力していけば」
「もっとよくなりますか」
「そうかもね、だからね」
 それでというのだ。
「努力していきましょう」
「これからも」
「お互いね」
「お勉強もアルバイトも部活も」
「それでお家のことも」
 先輩はこちらもと言い加えた。
「家事もね」
「そうしたこと全部ですね」
「自分のペースでもいいからいつもね」
「必死で努力して」
「やっていきましょう」
「そうすれば自分もよくなって」
「よくなった分幸せにもなれるし」
 それ故にというのだ。
「頑張っていきましょう」
「わかりました」
 咲は先輩の言葉に頷きアルバイトをしていった、二学期がはじまったその日のアルバイトはそのうえで頑張っていったのだった。その後は家に帰って勉強を努力したのだった。


第百七話   完


                  2023・4・15
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ