第八幕その九
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「以後覚えておくぞ」
「それは何よりです」
「うむ、しかしな」
「しかし?」
「いや、学問というのは奥が深い」
しみじみとして言うのでした。
「これまでそうだと言われておったことがな」
「常に変わりますね」
「そう思うとな」
「学問は奥が深い」
「そうじゃ」
まさにというのです。
「こんなに深いものはない」
「そうですね、僕も思いますよ」
王子はにこりと笑って応えました。
「学問は本当にです」
「奥が深いのう」
「全く以て」
「しかも面白い」
リンキティンク王はこうも言いました。
「学べば学ぶ程わかってきてな」
「それがですね」
「面白い、わしは面白くないことには興味はないが」
「逆にですね」
「面白いとじゃ」
そうしたものならというのです。
「一も二もなくじゃ」
「楽しまれますね」
「うむ」
その通りだというのです。
「わしはな」
「だから今ではですね」
「遊ぶことも大好きでじゃ」
そしてというのです。
「歌って踊って飲んで食べてじゃ」
「学問もですね」
「好きでじゃ」
それでというのです。
「やっておるぞ」
「そうですね」
「これが勉強と言われるとな」
ここでは少し苦笑いで言いました。
「嫌じゃが」
「王様は勉強嫌いですから」
「それはな、しかしな」
「学問はですね」
「好きでじゃ」
「いつも楽しまれてますね」
「うむ、ではな」
それではというのです。
「これからもな」
「楽しみますね」
「そうする、では大型の水棲爬虫類達のところに行くぞ」
こう言ってでした。
皆で大型の水棲爬虫類達のコーナーに行きました、するとです。
そこにはです、プレシオサウルスやイクチオザウルス、アーケロンにです。
モササウルス、エラスモサウルス、クロノサウルスといった生きもの達が巨大な姿で動いています。その彼等を見てです。
リンキティンク王は小躍りせんばかりに喜んで言いました。
「ほっほっほ、何時観ても恰好よいわ」
「王様こうした生きものお好きですよね」
「恐竜にしろそうですし」
「何かこう大型の」
「昔の生きものお好きですね」
「そうですよね」
「大好きじゃ、あとじゃ」
ここで、でした。リンキティンク王は。
大型の水棲爬虫類達と同じ場所にいるシーラカンス達を見て言いました。
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