第八幕その七
[8]前話 [2]次話
「そうした風じゃ」
「ペンギンは飛べないですが」
「そうした鳥でもな」
「海の中ではです」
「まさに飛ぶ様にな」
「しかもかなり速く」
本当に速く泳ぎます、その姿も飛ぶ様です。
「そうしますので」
「それでな」
「まさにです」
「飛ぶ様じゃ」
「トドやセイウチも速いですし」
「アザラシ達もな」
「全くだね、あとよく見ると」
魔法使いもそのペンギン達を見て言います。
「ペンギンも色々な種類がいるよ」
「そうですね、微妙に外見が違いますね」
クッキーも泳いでいる彼等を見て言いました。
「それぞれの種類で」
「そうだね」
「ペンギンと一口に言っても」
「そう、その種類はね」
「多いんですね」
「そうした鳥だね」
「そうですね、それとです」
クッキーはさらに言いました。
「オオウミガラスもいますね」
「ペンギンと一緒にね」
魔法使いもわかっていました、そうして応えました。
「いるね」
「そうですね」
「こうして一緒に見るとね」
どうかとです、カエルマンは笑ってお話しました。
「確かにそっくりだね」
「よく言われるけれど」
アン王女も言います。
「本当にね」
「そっくりだね」
「見分けがつきにくいわ」
「オズの国ではどっちがどっちかね」
「見極める遊びもあるわね」
「そこまでだからね」
カエルマンは笑顔でお話しました。
「ペンギンとオオウミガラスが似ているのは」
「私も違いがわかる様になるまで苦労したわ」
「私もだよ、どっちがどっちかね」
彼等が泳ぐその水槽の中をすいすいと歩きつつお話します、見ればこの人が一番快適な感じで動いています。
「区別がね」
「つきにくいわ」
「それが出来るまでにはね」
それこそというのです。
「それなりの学問が必要だよ」
「そうよね」
「それが出来る様になれば」
それこそというのです。
「その分嬉しいね」
「そうなるわね」
「些細なことでも」
それでもというのです。
「そうしたことがわかるとね」
「嬉しいわ」
「全くだね」
「ううん、凄いもの見ていますね」
ナターシャはその飛ぶ様に泳ぐ彼等を見て言いました。
「傍で泳ぐペンギン達なんて」
「そこにトドやセイウチやアザラシもいて」
恵梨香も言います。
「オオウミガラスもなんて」
「本当に速いですね」
カルロスも彼等を見て言いました。
「ペンギンやアザラシって泳ぐと」
「陸地に出ている時は遅いのに」
ジョージの口調はしみじみとしたものでした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ