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就職してからのバイト先
第二章

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「それでだよ」
「成程な、いい考えだな」
「そうだろ、お前はバイト今何してるんだ?」
「コンビニだけれどな、けれどそうしてもいいな」
 渡部の様にとだ、こう言って彼が今していることに頷いてだった。
 美雪と二人で焼き肉を食べて飲んだ、そして翌日キャンバスで渡部に言った。
「いいバイトしてるな」
「そうだろ、それで就職したらな」
「今度はそっちでか」
「肉のことで頑張っていくな」
「頑張れよ、俺も就職したらな」
 長谷部自身も言った。
「頑張るしな、水産でなくてもな」
「コンビニの経験をか」
「活かしてくな」
「そうしていくんだな」
「ああ」
 長谷部に確かな微笑みで答えた。
「コンビニは水産とは関係ないかも知れないけどな」
「まあ何処かで共通点あるな」
「仕事は仕事だからか」
「だからそこでの経験を活かしてな」
「やっていけばいいか」
「お互いな、そうしていこうな」
「そうだな、それがいいな」
 二人で笑顔で話した、そしてだった。 
 長谷部も渡部も就職してからもそれぞれ充実した仕事が出来た、それぞれアルバイトでいい経験をした結果だと言った、特にだった。
 渡部は長谷部に大学の同窓会数年ぶりに会った時に二人だけの二次会の場で彼が以前アルバイトをしていた焼き肉屋で一緒に飲んで食べつつ言った。
「やっぱり就職前にな」
「肉の仕事する前にか」
「肉関係で働いてな」
「よかったんだな」
「本当にな」
「そうか、コンビニは水産とはな」
 長谷部はビールを飲みつつ話した。
「何かとな」
「違ったか」
「けれど身体の動きは備わったからな」 
 仕事のそれはというのだ。
「俺は俺でな」
「よかったか、そういえばお前結婚するんだな」
「美雪ちゃんとな」
 長谷部は笑って答えた。
「今度は」
「そうか、幸せになれよ」
「有り難うな」
 二人で笑いながら話した、そうしつつ食べる焼肉は美味かった。二人の顔は非常に明るいものであった。


就職してからのバイト先   完


                    2023・7・17
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