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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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「どうしょっか 2人だけやねー 新入部員の申し込み」と、麗香が相談してきた。

「まぁ そのうち 何人かくるよ どこも、運動部は少ないみたいよ」と、こころは気楽だった。

「提案! 模擬試合みたいに練習のとこ デモンシトレーションで見せるってのはどう? 女の子って テニスの恰好に憧れるヤン あの恰好でプレーしてるの見たら 自分もやりたいぃーって思うよ きっと!」と、私が言い出すと

「ウン 好いかもね でも デモンストレーションね!」と、みく美が冷たく言い直していた。

「もぅー ええヤン 細かいこと言うな!」

「やってみよーよ! そう 言いだしっぺで 山葵とみく美のラリー それと、璃々香先輩と織部先輩 私 頼み込むワ」

 3日後、実行され、プレーする以外の部員は呼び込みに回った。麗香は柑橘系のコロンを用意してて、皆にスプレーしていたのだ。

「いい匂いがすると あぁー テニスってかっこいいってなるでしょ 汗臭いのじゃあ 敬遠されちゃうからね」と、麗香も考えていたのだ。

「ダブルスも見せるからね ただし、ラリーを続けるのよ スマッシュは私がOK出すまで禁止よ あなた達 どっちかが決めるのよ」と、私とみく美を前に、璃々香先輩も全面的に協力してくれていた。

 効果あってか、30人位のギャラリーがあった。しばらくは、シングルでやっていたのだけど、頃合いを見て、ダブルスに・・・西田先輩が加わって、そして、璃々香先輩から合図があって、みく美が強烈なスマッシュを、次は私が[参の型]を決めていた。ギャラリーからも拍手があったのだ。

 次の日、中学の時の経験者なのだけど、上位には行ったことがないという子で、京都市外から通うと言う女子が入部希望で来た。そして、数日後、2人連れ添ってきた子等。中学の時はバレーボールをやってきたけど、背もそんなに大きくないから、高校に入ったら、別のことをやろうと話し合ってたのだと言う。

「ウチも中学はバレーボールで、テニスは高校になってからなのー ちゃんと教えてもらえるから、不安なことないわよ 璃々香先輩も高校から始めたのよ」と、みく美はその二人に丁寧に接していた。

 とりあえず、1年生が5人になったので、麗香もほっとしていたみたいだった。
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