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星河の覇皇
第八十四部第三章 円明園の会議その二十一

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「相当な苦労が必要だ」
「六大国と同じレベルの外交を展開してだ」
 外交にも国力が影響している、予算も人材も多く用意出来るからその分大きな外交を展開出来るからだ。
「それだけでどれだけの力を使う」
「途方もないまでだ」
「それだけの国力は使えない」
「到底な」
「有権者はそれがわかっているか」
「そこがかなり不安だ」
「全くだな」
 こう話すのだった。
「韓国市民はとかく日本への対抗心が強過ぎる」
「あらゆる分野で日本に対抗しようとする」
「政治だけでなく産業でも文化でもスポーツでもな」
「人口や所有している星系が少ないとも言う」
 勿論日本よりもだ。
「野生動物の種類数まで言う位だ」
「それが知識人でも同じことを言う」
「国際的な賞の数でも日本と比べる」
「そして外交でもな」
「今回も日本を出し抜けと言うが」
「我々もそうしたい」
「しかしだ」
 それでもというのだ。
「国力と社会的地位が違い過ぎる」
「それではだ」
「あの国と対するよりもだ」
「我々の外交をすべきだ」
「それが現実的だが」
「我が国の持病だ」
 韓国人のそれだというのだ。
「何でも日本に対しようとする」
「そしてあらゆる分野で無駄な力を使う」
「千年来変わっていない」
「千年の間日本に対してばかりだが」
「無駄な力をどれだけ使ったか」
 各分野でそうしてきたかというのだ。
「若し日本を意識しないで国家を経営していれば」
「韓国はより発展したのではないか」
「千年の間無駄にそうしてきた」
「そのことを思うと」
「我々も日本への対抗心は強いが」
「日本は忘れた方がいい」
「韓国は韓国だ」
「そもそも我々は中央政府に対してどう思っている」
 その韓国はというのだ。
「一体」
「韓国が中央政府に対して何か言うことは少ない」
「まず日本に言う」
「その次に他の各国政府でだ」
「そこからエウロパになり」
「その後でようやく中央政府か」
「とかく中央政府は意識していない」
 実は韓国では分権派も集権派もあまり意識されていない、どちらもまず日本を見て政策を立てているのだ。
 それでだ、彼等も言うのだ。
「今ここにいてもな」
「どうも我々だけ見ているものが違う」
「他の国は中央政府を見ている」
「それは日本も同じだ」
「だが我々は中央政府を見ていない」
「日本を見ている」 
 このことを指摘するのだった。
「そう思うとな」
「我々はここにいていいのか」
「いるのなら中央政府を見るべきだ」
「そのうえで動くべきだが」
「市民がそれを許さない」
 国家の主権者である彼等がというのだ。
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