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八条学園騒動記
第七百七話 体育館その九

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「それもだ」
「相当なレベルで」
「様々な店があるが」
「そこで遊ぶこともですね」
「しているな」
「お考えの通りです」
 これが上等兵の返事だった。
「私もです」
「同じだ、私もな」
「そうですか」
「それはもうだ」
 大尉は上等兵の返事に述べた。
「当然のことだ」
「人間としては」
「好みはあれど」
 その人それぞれのというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「性欲も存在するものだ」
「絶対に」
「だから君がそうした店に行ってもだ」
 それでもと言うのだった。
「決して相手に情を持たないことだ」
「あくまで性欲を解消する」
「それだけのことだとな」
「思うことですね」
「相手は人間だ」
 このことは事実だというのだ。
「しかしな」
「異次元の人間ですね」
「同じ人間でもな」
「我々とは違う世界に住んでいる」
「そうした者達だ、だからな」
 そうした相手であるからだというのだ、自分達から見れば。
「決してな」
「情は持たないことですね」
「そうだ、連合の者達なぞだ」
 その彼等はというと。
「エウロパ戦役の時だ」
「エウロパのそうしたお店には行かなかったそうですね」
「冷やかしでもないとな」
「自分達についてきたお店に行ったそうですね」
「そうだった」
 実際にというのだ。
「彼等はな」
「何でもトラブルも避けて」
「その為にもな」
「軍律はしっかりしていますね」
「連合軍はな」
「見事なまでにです」
 敵であるがというのだ。
「そちらはしっかりしていて」
「略奪暴行はだ」
「ほぼありませんでした」
「エウロパ軍もそうだが」 
 彼等にしても軍律は厳しい、サハラに侵攻しても軍律も国際法も厳守し一般市民にも捕虜にも紳士的であった。
「連合軍もな」
「その点はですね」
「何かと無作法だったが」
「マナーはしっかりしていました」
「そうだった、モラルはな」
「連合軍にはありますね」
「野蛮の極みでもな」
 エウロパから見てだ。
「人の道はな」
「外れていないですね」
「だから侮れない」
 連合はというのだ。
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