第八十六話 海遊館に二人でその六
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「梅干しはね」
「ああ、日の丸弁当だね」
「それにして」
そしてというのだ。
「一個だけね」
「入れてるんだ」
「そうなの」
伊東に笑って話した。
「塩分糖分はね」
「摂り過ぎよくないね」
「だからね」
「塩分には気をつけてるんだ」
「そうしてるの」
「そうなんだね」
「いや、謙信さんみたいになったら」
それこそというのだ。
「大変だしね」
「そうだね、脳出血なんかしたら」
「大変よ」
「実際謙信さんそれでお亡くなりになってるし」
他には脳梗塞だという説もある、とはいっても脳梗塞も脳出血と同じ様なものだと言ってしまえばそれまでである。
「僕達もね」
「身体動かしてるし若いからまだ大丈夫でも」
「今からだね」
「注意して」
そしてというのだ。
「やっていかないとね」
「そうだよね」
「ええ、そうしていきましょう」
こう話してだった。
二人は食後日本の森に行きそこも楽しみアクアゲートを行き来してかつジンベエザメも観たがここでだった。
留奈はその巨大な鮫を観ながら一緒に観ている伊東に言った。
「何かね」
「どうしたのかな」
「いや、つくづく大きいわね」
ジンベエザメはというのだ。
「大人しいけれど」
「確か一番大きなお魚だよね」
「今地急にいる」
「わかっている限りでね」
その範囲内でというのだ。
「そう言われてるね」
「ああ、何か凄く大きな鮫がね」
「四十メートル位のね」
「いるとか言われてるのよね」
「本当かどうかわからないけれどね」
「未確認動物でね、ひょっとして」
留奈は首を傾げさせつつ言った。
「メガロドン?」
「あの大きな鮫だね」
「ホオジロザメみたいな」
人食い鮫として有名なこの鮫の名前も出した。
「ああした」
「あの鮫実はそんなに大きくなかったらしいよ」
「そうなの」
「四十メートルもなくて」
以前言われていた様にというのだ。
「十六メートル位だったらしいよ」
「二倍半位違うわね」
「それでもかなり大きいけれどね」
「四十メートルもなかったのね」
「けれど噂だと」
未確認動物の範疇の話ではというのだ。
「そうした大きな鮫もね」
「海にはいるかも知れないのね」
「正直地球のことってわかっていないことだらけだから」
「まだね」
「だからね」
それでというのだ。
「そうしたお魚がいても」
「おかしくないわね」
「それでジンベエザメもね」
今も水槽の中でのどかそうに泳いでいる鮫もというのだ。
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