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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第161話:その身に流れる血を誇りにして
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った響だったが、放たれた銃弾は響の顔の真横を通り過ぎる。この距離で外れたのかと一瞬安堵した響だったが、外れた銃弾がどこかに当たった音がしない事に気付くのが遅れた。
「逃げろ響ッ!?」
「え?……ハッ!?」
奏の警告に背後を振り返った響は、そこに自分の真横を通り過ぎた銃弾が滞空しているのを見た。その光る銃弾は突如大きく膨れ上がると、そのまま爆発を起こし響はその中に飲み込まれていった。
「あああああああああッ!?」
「響ぃッ!?」
閃光の中に消えた響が次に姿を現した時、彼女もやはりイグナイトモジュールを解除され傷だらけで倒れていた。
その様子を見ていた弦十郎達は驚きのあまり言葉を失った。
「い、イグナイト、嬌声解除ッ!?」
「なんだとッ!?」
「まだカウントは残っているのに……」
「何故、イグナイトが……?」
トレーラーに残っている者の誰もが訳が分からないと言った様子の中、了子は共に控えているアルドに意見を求めた。
「アルド、あれはどう言う事か分かる?」
「あの光……あれは、まさか……!?」
アルドが何かに気付いていた頃、外では残った装者である奏が1人サンジェルマン達と対峙していた。
「お前ら、今のは何だ? 翼達に何をしたッ!」
「これは賢者の石のファウストローブ。私達錬金術師は、ラピス・フィロソフィカスとも呼ぶけれどね」
「本来であればその錬成には、チフォージュ・シャトーにて解析した世界構造のデータを応用させてもらうワケダが……」
「ま、色々あって、今これには純正の天然物が使われてるのよね」
立ち塞がる3人の錬金術師を前に、奏は油断なくアームドギアを構えた。用語を聞いても仕組みは今一分からないが、兎に角この3人が纏っているファウストローブはキャロルの時とは違う絡繰りを持っている事だけは分かった。その絡繰りによって、イグナイトモジュールが強制的に解除されてしまう事も、だ。
これは出し惜しみをしている場合ではないかもしれない。奏がウィザードギアを纏おうとギアコンバーターに手を伸ばしたその時、サンジェルマン達を銀の銃弾と砲撃、魔法の矢が襲った。
「ん?」
降り注ぐ攻撃を苦もなく防ぐサンジェルマン達。引き下がる事すらさせる事叶わなかった攻撃だが、それでも颯人達が駆け付けるのには十分に間に合った。
「わっかんねぇなぁ……」
奏を守る様に駆け付けた颯人は、ガンモードのウィザーソードガンを手の中で弄りながら心底分からないと言いたげに呟いた。
「な〜んでそれだけの力を、誰かを苦しめる為に使うんだ? アンタら何がしたい?」
呆れを交えながら颯人が問い掛ける。どこか挑発の色も含んだその声色が、カリオストロとプレラーティは癇に障ったの
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