悪
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色である魔法。
体を液状化させることで、爪の攻撃を無力化するが。
「無駄ァ!」
アマダムの全身が眩く発光。
光に含まれる熱により、水のウィザードは一気に吹き飛ばされてしまう。
「ぐっ……だったら……!」
『ハリケーン プリーズ フー フー フーフー フーフー』
風の力を纏ったエメラルドの指輪。風属性となったウィザードは、一気に上昇。ヒットアンドアウェイ戦法で、アマダムへ攻撃を繰り返していく。
だが。
「アイキャンフライ!」
アマダムは両足を揃えてジャンプし、すぐに風のウィザードに接敵。
「速……!」
「お前が遅いんじゃい!」
ソードガンの反撃も抑え、かかと落としでウィザードは空中から突き落とされた。
「ライダーキック!」
ウィザードが地面に叩きつけられると同時に、アマダムの追撃が迫る。
ウィザードやディケイド、龍騎。
その仮面ライダーと呼ばれる者の系譜を最初に作り上げた者と同じ、風の蹴りである。
『ランド プリーズ ド ド ド ド ド ドン ドン ド ド ドン』
その脅威を前に、ウィザードは急いで土のウィザードへ変化。
『ディフェンド プリーズ』
防御力に秀でる形態と魔法。
だがその組み合わせをもってしても、アマダムの攻撃を防ぎ切ることはできない。
アマダムの飛び蹴りは、土の壁を紙のように破り、そのままウィザードにも直撃。
吹き飛んだウィザードは変身を解除するまでに追い詰められていった。
「ぐあっ……!」
さらに、残った指輪___変身用のウィザードリングも、地面に散らばっていく。
それを拾い上げるアマダム。
「ウィザードには恨みがある。お前で晴らさせてもらおう」
「な……に……?」
起き上がりながら、ハルトはアマダムを睨む。
にやりと笑みを浮かべるアマダムは、その手に指輪___ハルトから奪ったルビーの指輪を見せつけた。
「教えてやろう……ウィザードリングの本当の使い方を」
そして。
「出でよウィザード」
ルビーの指輪に輝きが始まる。ハルトにとっても馴染みの深い、フレイムスタイルの輝き。
その魔法陣が自分以外の者が発生させるのを、ハルトは初めて見た。
見慣れた、変身の時の魔法陣が、アマダムの前に出現。
やがて、魔法陣が人の形となり、質量を持っていく。
「まさか」
そんなことはありえない。だが、実際に起こってしまった。
魔法陣は、ウィザードフレイムスタイルその人となってしまったのだ。
さらに、そのウィザードを中心とするように、水、風、土のウィザードも現れる。
四体のウィザードが、それぞれ並び立ったのだった。
「な……に……
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