第二章
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を見て呆然とする矢車にまた述べる。
「その中にある限り貴方達全ての力が必要だから」
そう告げる。彼等もまた運命の戦いの中に戻っていくのだった。
テレビ局。そこの楽屋で洒落た服装と顔立ちの男が美しい女の顔にメイクアップをしていた。バイオリンケースの中に入れた様々な化粧品を少女が出して彼に手渡していた。
「ゴン、次は」
「これね、大介」
「そうそう、それそれ」
ゴンと呼んだ少女に応えて化粧品を受け取る。その化粧品で女性をさらに美しくしていく。気付けばそこには絶世の美女がいた。
「終わりです」
彼は女に対して微笑んで述べてきた。
「これで。さあ」
「まあ」
鏡に映る自分の顔を見せると彼女はそれを見て晴れやかに笑う。彼もまたそれを見て笑うのであった。
「今の貴女は」
褒め言葉を言おうとする。
「貴女は・・・・・・ええと」
「月夜に輝く白い花のようだ」
「そうそう、それそれ」
ゴンの方に顔を向けて頷く。
「花のようです」
「有り難うございます、風間さん」
女はにこりと笑って彼に述べる。
「それでは今から」
「はい、どうぞ」
楽屋を出てそのまま舞台へ向かう。彼女は天才メイクアップアーチスト風間大介のメイクアップを受けて晴れやかに楽屋を後にしたのであった。
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