第三百五話 東と南からその五
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「ほんま」
「その通りやな」
「ほなそうしたことも頭に入れて」
「進軍していくで」
準備が全て整ったならというのだ。
「ええな」
「それでは」
フォークナーは頷いて応えた、そしてだった。
メルヴィル達は戦の準備を整えていった。それが済めば即座に出陣をすることは誰もがわかっていた。そして。
その準備が整った、メルヴィルはその朝全軍に命じた。
「全軍出撃や」
「了解です」
「さしあたっての指揮やが」
メルヴィルは仲間達と朝食を摂りつつ言った、メニューはスパムのステーキにゆで卵と人参とブロッコリーに大蒜のスープである。パンは食パンでチーズもあり飲みものはコーヒーだ。
「フォークナーに任せたい」
「私ですか」
「わしはまずは空軍と共に出陣してな」
フォークナーに答えて話した。
「一気にな」
「制空権を握りますか」
「敵の航空機や空港を攻撃してな」
「予定通りそうされますね」
「そやからな」
「メルヴィルさんが出撃されている間は」
「自分に指揮を任せたい」
こう言うのだった。
「ええな」
「はい」
フォークナーは一言で答えた。
「やらせてもらいます」
「ほなな」
「まずはケンタッキー州ですね」
「そや、あそこの空軍をや」
敵の彼等をというのだ。
「攻めるで」
「そうしますね」
「そしてな」
「ケンタッキー州にですね」
「攻め入ってな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「まずはあの州ですね」
「ペンシルバニアからボームとエミリーちゃんがオハイオに攻め入るしな」
メルヴィルはこのことも話した。
「食う前にボームに確認したら八時にな」
「私達と同じ時間ですね」
「出陣を命じるとのことや」
「そうしますね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「オハイオはな」
「お二人に任せて」
「わし等はな」
まさにというのだ。
「ケンタッキーをや」
「攻めていきますね」
「そうするで、ええな」
「わかりました」
フォークナーは確かな声で答えた。
「それでは」
「そのケンタッキー州ですが」
ジェーンがこの州の話をした。
「二重三重にです」
「鉄条網とトーチカ、塹壕に高射砲でな」
「前線の守りを固めています」
「そやな、それをな」
「突破しますね」
「それやが」
メルヴィルはジェーン自身に言った。
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