暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第三百五話 東と南からその一

[8]前話 [2]次話
                第三百五話  東と南から
 ホーソーンはアナポリスに停泊している軍艦達を自身が乗る戦艦アリゾナの艦橋から観て将兵達に話した。
「ほなこれよりや」
「はい、艦隊を五大湖に入れる」
「セントローレンス運河を通り」
「そうしますね」
「そうするで、そしてな」
 ホーソーンは将兵達にさらに話した。
「五大湖の制湖権を掌握するで」
「そうしますね」
「相手の水軍と戦を交えてでも」
「そうしますね」
「戦はもうすぐはじまる」
 ルイス達とのそれはというのだ。
「それやとな」
「ここはですね」
「攻めてですね」
「制湖権を掌握する」
「そうしますね」
「ああ、絶対にな」
 こう言うのだった。
「ええな」
「はい、わかりました」
「そうしましょう」
「そしてそのうえで、ですね」
「湖からも相手を攻めますね」
「それがメルヴィルさんの戦略や」
 自分達の勢力の棟梁である彼のというのだ。
「水軍も用いるっていうな」
「流石は六将星ですね」
「あの星の方ですね」
「まさに」
「そやな、それでわいが率いてな」
 水軍はとだ、ホーソーンはこうも話した。
「あっちに入るで」
「他の港の艦艇とも合流し」
「我々の水軍の主力を全て五大湖に入れ」
「そのうえで展開しますね」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 ホーソーンは艦艇を次々に出港させそのうえでニューヨーク沖で艦隊を集結させそこからセントローレンス運河を通ってだった。
 五大湖に入った、するとだった。
 ルイス達の水軍の情報が入った、だが。
「今は攻撃してこないですね」
「艦隊が集結していますが」
「それでもですね」
「シカゴの港に集結してな」
 そうしてとだ、ホーソーンは話した。
「そしてな」
「そこからですね」
「今は動かないですね」
「その様ですね」
「しかし集結したらな」
 ホーソーンはアリゾナを先頭にしてエリーの港を目指しつつ言った。
「その時はな」
「ミシガン湖からヒューロン湖に入り」
「そしてエリー湖にもですね」
「入ってきますね」
「そうしてくるで」
 こう言うのだった。
「間違いなくな」
「左様ですね」
「そして戦になりますね」
「我々と」
「そうなるわ、しかしな」
 それでもとだ、ホーソーンは言った。
「こっちは焦ることはないで」
「まずはエリーに入り」
「そこからですね」
「陸軍と歩調を合わせ」
「そのうえで進んでいきますね」
「そうするで、それでな」
 そのうえでというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ