第百七話 秋がはじまりその四
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「友達同士になれるけれど」
「レベルが低い人達はですか」
「本当にね」
「馴れ合いでしかないんですね」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「何でもないのよ」
「そうした関係ですか」
「私お父さんに言われたのよ」
先輩は咲に真面目な顔で話した。
「立派な人は裏切らなくてね」
「見捨てないのね」
「ちょっとしたことでね」
「本物の友情があるんですね」
「そうしたものでね」
それでというのだ。
「レベルの人達はね」
「只の馴れ合いとかで」
「自分達にちょっと何かあったら」
そうなると、というのだ。
「簡単にね」
「見捨てたり裏切る」
「そうするってね」
「そうしたものですね」
「だからレベルの低い人達とはね」
咲にさらに話した。
「付き合うなってね」
「言われたんですね」
「ええ、それとね」
「それと?」
「自分が努力して人間性を磨いたら」
咲にこんなことも話した。
「立派な人達が来てくれるのよ」
「そうなんですね」
「そう、努力したらね」
自分自身がというのだ。
「そして自分を磨いたらね」
「そうなるんですね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「私もそうしているつもりだし」
「私もですか」
「咲っちもそうしてね」
「そうするといいですか」
「そう、若しいじめとか意地悪とかばかりしていたら」
「そんな人と一緒にいるとか」
「嫌でしょ、普通の人達はね」
先輩は顔を顰めさせて話した。
「そんなことはね」
「しないですね」
「そうよ、だからね」
それでというのだ。
「そうしたことをする人達はね」
「そうした人達で集まりますね」
「意地悪な人、いじめをする様な人同士で」
類は友を呼ぶでというのだ、世の中にはそうした連中もいて実際に先輩が言うには馴れ合って一緒にいるのだ。
「集まるのよ」
「そうなんですね」
「だからね」
それでというのだ。
「そうした集まりにはね」
「近寄らないことですね」
「そうよ」
絶対にというのだ。
「最初からね」
「それがいいですね」
「悪人は悪人で集まって」
「そこには寄らないことですね」
「若し寄ったら」
その時はというのだ。
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