第八幕その一
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第八幕 宇宙への夢
種子島宇宙開発センターに入れてもらってです、先生は感激を隠せないといった面持ちで言いました。
「鹿児島に行くことになってね」
「それでなんだね」
「先生絶対にここに来たかったのね」
「この宇宙開発センターに」
「そうだよ」
まさにとです、先生は皆に満面の笑顔で答えました。
「本当にね」
「そうだよね」
「先生宇宙のことも学んでいて」
「論文も書いたことあるしね」
「宇宙にも興味があるね」
「そうよね」
「あるよ」
先生ははっきりと答えました。
「僕はね」
「そうだね」
「だからだね」
「ここに来られてよかった」
「そうなんだね」
「鹿児島の地理を学んで」
地質を調査してというのです。
「歴史や文化を学んでね」
「そのうえでだよね」
「科学も学ぶ」
「宇宙についても」
「だからだね」
「このセンターにも来たかったんだね」
「見学を申し出てね」
そうしてというのです。
「認めてもらってね」
「嬉しかったんだね」
「先生も」
「そうだったんだね」
「そうだよ、では今からね」
まさにと言う先生でした。
「見学しよう」
「それじゃあね」
「今からそうしよう」
「是非ね」
皆も是非にと応えてでした。
そのうえで見学させてもらいました、そうしてです。
その中で、です。皆は日本の宇宙開発の歴史のことを学んで思いました。
「失敗多いね」
「何かとね」
「もうしょっちゅう失敗して」
「躓いているね」
「順調に進んでいるかというと」
「それはね」
「そうだよ、宇宙開発は失敗の歴史だよ」
先生はその通りだと答えました。
「まさにね」
「ううん、そうなんだ」
「宇宙開発の歴史ってそうなんだ」
「失敗の歴史なの」
「そうなんだ」
「そうだよ、いつも多くの予算と技術を投じて」
そうしてというのです。
「そのうえでね」
「進歩していっているんだ」
「宇宙開発は」
「日本だけじゃなくて」
「他の国でもなんだ」
「人工衛星を飛ばすことでもね」
このことでもというのです。
「やっぱりね」
「多くの失敗があった」
「そうだったんだ」
「そのことでも」
「そうなんだ、どの国もね」
それこそというのです。
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