第三章
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「余計に?」
「そう、今までよりも」
そう明日夢に対して述べる。
「そうしたら今までよりもずっといい明日夢君になるから」
「ずっといい僕に」
「だからよ」
また言う。
「頑張ってね」
「うん」
その言葉には素直に頷くことができた。それも笑顔で。
「それじゃあ頑張って今よりもずっとよくなるから」
「そうよ、その意気だから」
「よし」
身体中に元気がみなぎるのがわかった。
「今日も明日もね」
「応援してるから」
そうにこやかに学校で話す二人。彼等を響鬼は優しい顔で道から見守っていた。
バイクに乗っている。ヘルメットの奥で笑っていた。
「そういうことだな。じゃあ俺もな」
バイクにエンジンをかける。そこに携帯が鳴った。
「はい」
日菜佳からだった。彼に対して言う。
「鬼が集まりました」
「よし、いよいよか」
「そうです。ですから」
「わかった」
彼は携帯に出た後それをポケットに収めるとヘルメットを被った。そのまま何処かへと去っていく。それを黒い髪の青年が微笑みながら見守っている。鬼達の戦いもまたはじまろうとしていたのであった。
仮面ライダー響鬼 はじまりの君へ 完
2007・2・21
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