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新オズのリンキティンク
第八幕その四

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「そうなのかな」
「ツチノコはか」
「外の世界ではね」
「何か謎が多いのう」
「実在しないっていう人もいますよ」 
 ナターシャが言ってきました。
「他の生きものと見間違えたって」
「それもあるね」
 魔法使いも否定しませんでした。
「よくあるからね」
「そうですよね」
「兎角ね」
「外の世界のツチノコは、ですね」
「蛇つまり爬虫類にしてはね」
「おかしなところが多いですね」
「考えてみるとね」
 そうだというのです。
「どうもね」
「謎が多いのう」
「まあこっちではそうした蛇だってね」
 またツチノコが言ってきました。
「思ってね」
「こっちでは蛇か」
「僕達はね」
「ではそれで納得してよいか」
「そうしてくれたら嬉しいよ」
「わかった、納得するぞ」
 リンキティンク王はツチノコににかっと笑って応えました。
「わしはな」
「そういうことでね」
 ツチノコもリンキティンク王が納得してくれて笑顔になりました、そしてその場を尺取り虫みたいに動いて後にしました。
 一行はツチノコと別れた後は恐竜のコーナーに行ってです。
 恐竜と一緒に遊びます、ナターシャ達五人はブロントサウルスの背中に乗せてもらってくつろいでいます。
 そうしながらです、一緒にいるリンキティンク王に言いました。
「実は外の世界にも天王寺動物園がありまして」
「恐竜がいるんです」
「ですが本物じゃないです」
「像なんです」
「動かないし声も出さないです」
「そうしたものなんです」
「そうか、しかしオズの国には恐竜もおる」
 この生きものもというのです。
「それでじゃ」
「こうしてですね」
「恐竜を見られて」
「それで触ることも出来て」
「一緒にいられるんですね」
「背中にも乗れますね」
「そうじゃ、この国ならではじゃ」
 恐竜と遊べることもというのです。
「まさにな」
「まだ外の世界にも恐竜がいる」
「そうしたお話はあります」
「はっきりとわかっていませんが」
「世界のあちこちにあります」
「ネス湖とかにも」
「ネス湖ならオズの国にもあるぞ」
 五人に笑ってお話しました。
「これがな」
「そうなんですね」
「じゃあネッシーもいますね」
「ネス湖があるとなると」
「そうなんですね」
「あの恐竜もいますね」
「うむ、まさに恐竜でな」
 それでというのです。
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