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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
全力を打ち砕く者
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の人たちもこれほどに盛り上がっているのだとすれば、この大会の目的である世界復興記念のお祭りとしても大成功と言えるだろう。でも、まだこれは一日目。

「まだまだもっと盛り上がりますからね、ここから」

これから運営側も色々な競技を考えているだろうし、何よりこの勝負がいかなる結果になろうとも会場が沸くのはわかっている。だからこそ、この戦いは勝ってほしい。それができれば一気に流れを取り戻せるはずだから。

















レオンside

震える会場。もしかしたらあの時の戦いの時も、会場はここまでの熱気に包まれていたのではないかと思うと全身に鳥肌が立つ。

「す・・・すごいですね、これ」
「そ・・・そうだね」

サクラとシェリアもこの雰囲気に飲み込まれているのか、顔色が悪く見える。でもその気持ちはわかる。きっとあの時の俺もここまでの盛り上がりを先に見せられていたら、きっと緊張していただろう。

「よく見ておけ。俺たちのことをこれだけの人が期待して見てくれているのだということを」

二人の頭に手を置きながらそう言ったのは氷の造形魔導士。彼は俺にも目配せしてきたので、わかっていると頷いてみせた。



















第三者side

「今までにないね、これは」
「まだ一日目だって言うのに」
「別にビビってなんかねぇからな」
「ちょっと興奮しちゃうわね」

青い天馬(ブルーペガサス)の待機場所。ここでも異様なまでの盛り上がりに各々が感想を漏らしていた。

「メェーン。確かに彼らの実力は評価するに値する。だが・・・」

タクトの不在によりリザーブ枠の使用が確定的なためすでに待機場所へといる一夜。彼のその目は普段からは想像できないほどに鋭いものへとなっていた。

「私は必ずタクトの仇を取ってみせる」

そう言った彼の声には決意と覚悟が深く刻まれていることをすぐ隣で聞いていた仲間たちも感じ取り、真剣な表情へとなっていた。



















「はぁ・・・いいなぁ」

盛り上がるドムス・フラウ。だが、ある一ヶ所だけ暗く沈んでいるところがあった。まるでそこだけが何か違うものを見ているのではないかというほどに。

「いつまで落ち込んでるんだゾ?スティング」
「今度ナツくんに対戦してもらいましょう」
「きっとみんなも協力してくれるよ」
「フローもそうもう」

そのどす黒いオーラを放っているのは剣咬の虎(セイバートゥース)のマスターであるスティング。彼はいまだに大会に出れない絶望に苛まれているようで、後ろにいるギルドの仲間たちも沸くに沸けな
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