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「みく美 ひざ 擦りむいたんやろー さっき血が滲んでたヤン なんでもないんかー?」
「だいじょうぶ 山葵 ウチなー 4月に入った頃 山葵にあこがれとったんやー 同じ学年やのに すごいって それから 目標にしてきたんやでー 今 ペァ組めるなんて 最後まで 思いっ切りやるんや 先輩達の壁 ぶち抜く覚悟や」
「わかった みく美 ウチも・・・ 璃々香先輩なんて こわーない! いくでー」
璃々香先輩のサーブから始まって、簡単に第1ゲームを取られたのだけど、次は私のサーブで、みく美のボレーも決まって取り返していた。その後も、お互いに取り返したりで4-4になった時
「みく美 これからが勝負よ ウチ等・・」もう、お腹が痛いのも、どうなっても良かったのだ
「まだ 100%じゃぁない! 次は 西田先輩を集中的に狙ってリターンするわ」
「そう ウチもそう思ってた」と、私達の思いは一緒だった。
それからは、私とみく美が交互に左右前後に西田先輩をめがけて、飛び跳ねるように打ち込んでいった。そのゲームはストレートで奪っていた。その後も私のサーブの時、みく美と思いは同じだった。後衛の璃々香先輩に集中的に左右前後に二人でボールを散らしていった。璃々香先輩も最後は根負けしたのか、15-15から仕掛けて、3本連続で取って、6-4で勝っていた。
私達は、抱き合って喜びたかったのだけど、当たり前のように振舞って、先輩ペァを見ていた。でも、心の中では当然、飛び跳ねていた。1年生の仲間達もそれを見てか、そんなには騒いで居なかったのだ。先輩達の眼を気にしていたみたい。西田先輩はショックだったみたいだけど、璃々香先輩は平然とした顔をして私を見ていた。だけど、その時、私はお腹が痛かったのだ。
その後の決勝。織部部長のペァとの試合。私達が先行していたのだけど、2-2になったとこで、璃々香先輩が止めに入って
「もう 時間切れ 決着つけないでも、充分でしょ ハイハイ! 終了」と、言い出したので、私達も渋々、従っていた。でも、私は、良かったーと思っていた。そして、シャワーの時、アレが始まってしまった。
「なによー 璃々香先輩 いつも あの人はああなんだからー 一方的でぇー あのままだったら ワサミミ が勝つに決まってるじゃあない!」と、集まったお好み焼き屋さんで鈴音が吠えていた。
「まぁ だからよー あえて 止めたの! 先輩は」と、麗香は冷静に言っていた。
「でも、みく美は今日 すごかったわね 昨日から神が乗り移ったみたい」
「こころ ウチのこと もののけみたいに言わんとってー 努力の結晶よ」
「そうよねー この短期間でー ウチも頭が下がるわー」と、私も驚いていたのだが
「山葵 この短期間じゃぁな
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