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星河の覇皇
第八十四部第三章 円明園の会議その十六

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「何が出来るのか」
「そういうことになりますね」
「はい、ですから」
 それ故にというのだ。
「行動もです」
「していくことですね」
「各国政府の主張を市民に訴え」
 主権者である彼等にというのだ。
「支持を拡大し法案もです」
「各国政府の権限を守る」
「それも中央政府議会に提出し」
 そしてというのだ。
「議会を通過させてです」
「実現させる」
「そうしてです」
 そのうえでというのだ。
「各国政府の権限を守るべきです」
「そこまでお考えですか」
「私としては」
「いつも通りかなり具体的に置考えですね」
 ロベルトは伊東の話をここまで聞いて述べた。
「そしてその法案の内容もですね」
「はい、既にです」
 伊東はロベルトに微笑んで答えた。
「国軍及び各国警察の拡大に国境警備も」
「各国政府で行う」
「今は中央政府がそこまでです」
 各国の国境警備までというのだ。
「しようと考えているともです」
「お聞きなので」
「国境警備となりますと」
「まさにですね」
「各国政府の権限です」
 それになるとだ、伊東は断言した。
「連合の国境なら中央政府の権限ですが」
「各国の国境については」
「各国政府の権限です、もっとも各国政府が入ることが出来るのは中央政府が定めた各国政府の国境までで」
「そこから外には出られないですから」
「その外に攻撃も出来ないです」
 このことも法律で禁じられているのだ、その為各国の国境警備は隣国の軍と距離を置く様にしもしている。
「ですから」
「中央政府が介入することは」
「させない様にする為に」
 まさにというのだ。
「今からです」
「中央政府に対して言い」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「その他にもです」
「中央政府の権限を守る」
「中央政府は各国政府のことに基本的に介入しない」
「それこそがです」
 サマルは伊東のその言葉に対して述べた。
「連合のあるべき姿です」
「緩やかな国家連合です」
「まさにですね」
「それが連合のあるべき姿です」
「かつてお国にあった江戸幕府の様な」
「あの政権よりもさらにです」
「各国の権限が強いですか」
「あの時確かに日本の藩は国家でした」
 言うならというのだ。
「それぞれが」
「左様でしたね」
「ですが幕府は藩を取り潰すことも出来ました」
「連合ではそれはないですね」
「国家は誕生すれば」
 それでなのだ、連合では。
「そのままです、衰退しようが何があろうが」
「連合の中で存在し続ける」
「そうした国家なので」
 連合もその中にある諸国家もだ。
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