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俺様勇者と武闘家日記
第3部
ルザミ
ナギの夢
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んに頭を下げた。
「悪い、連れが余計なこと言って」
 そう言いながらも、ナギはどこかほっとしたようにシーラの頭をポンと叩いた。
「いいよ、皆で飲もう。そこのお二人も、良かったら」
 すると今度はパトルさんたちは私とユウリの方を見た。私はちらりとユウリの方を見たが、どうやらユウリも判断に迷っているのか私に視線を返す。
「えーと、ありがとうございます、ならぜひご一緒させてください!」
 ここは深く考えるよりすぐに決断した方が良い。それに、珍しくユウリが私に判断を求めているのを感じたので、私は半ば勢いで了承してしまった。
 だけど結果的には、なんとなく島の人たちと打ち解けるようになったので、私の判断は間違ってなかったと思いたい。
 その後も次から次へと見知らぬ人がやってきて、気づけば部屋には15人ほどの人たちがひしめきあっていた。その中にはフィオナさんのことを教えてくれた男性もいて、お互い気づいた瞬間挨拶を交わした。
 ナギとユウリは男同士ということもあり、パトルさんや他の若い男の人たち数人と話をしながらお酒を飲んでいる。ユウリは渋々付き合っているという感じだが、ナギはすっかりパトルさんたちと意気投合したようだ。
 一方私とシーラはフィオナさんを初めとした女性陣とおしゃべりを楽しんでいる。と言ってもシーラは早々に酒瓶に手を出し、今や彼女のテーブルの前には何本もの瓶が並んでいる。
 意外なことにフィオナさんや他の女性たちも皆、シーラに負けず劣らず酒豪らしい。未だに一滴もお酒を飲めない私にとっては少し羨ましいが、皆と一緒におしゃべりをするだけでも楽しかった。
「おーい、ここで宴会やってるって聞いたけど、まだやってるかい?」
 夜の帳が下りてしばらく経った頃。一人の男性が、一匹の大きな生魚を担いでフィオナさんの家にやってきた。
「おや、ヴォルグさん。その魚はなんだい?」
 ヴォルグと呼ばれた男性は、すっかり大所帯となった部屋の真ん中のテーブルに、持ってきた魚をどんと勢いよく置いた。
「いやあ、宴会が始まってるって聞いたからよ、急いで釣り上げて来たぜ」
 がっはっはと豪快に笑うヴォルグさんは、身体中日焼けしており、鍛え上げた筋肉には無数の傷があった。
「やだよヴォルさん。食べるなら捌いてから来てよ」
「おお、それもそうだな」
 一人の島の女性が軽口を言うと、ヴォルグさんはテーブルに雑に置かれた魚を取り上げてキッチンへと向かった。
「やっぱり魚は新鮮な方が良いと思ってな。ところで、客人てのはどこにいるんだ?」
 十数人がひしめき合うこの部屋では、すぐに全員を把握するには時間がかかった。ヴォルグさんは辺りを見回すと、一番近くにいた私に目を留める。
「あ、あの、初めまして、ミオです」
「ああ、よろしく! オレはヴォルグだ」
 私
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