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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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 2月の第一土曜日、部内強化試合の初日だった。明日と2日間。シングルの対戦からで、璃々香先輩と織部先輩は2回戦から。でも、その他は対戦相手が抽選で、私と麗香が1回戦から当たってしまっていた。そして、その次には、多分、みく美と当たるのだ。

 麗香には、難なく6-1で勝ったのだけど、みく美には4-6で負けてしまった。対戦してみると、球の威力もあるし、微妙にスマッシュの時に方向が変化していて、まともにレシーブ出来なかった。それに、あの子、私のコーナーを狙ってベースラインぎりぎりに打ち込んできて、私は対応が遅れていたのだ。それに、言い訳になるのだが、多分、数日後にアレが始まるのだろう・・・お腹が重い感じなのだ。

 準決勝には、美湖も進んでいて璃々香先輩と、そしてみく美と織部先輩の対戦になるのだが、ダブルスの試合と併せて、明日になるのだ。

「みく美 すごいね われらがエースの山葵に打ち勝つなんて」と、同級生の こころが寄ってきた。

「うん 今日のみく美は神だよ 太刀打ち出来なかった」と、私も、正直に思っていた。

「なぁ 明日は、みく美が部長と美湖が璃々香先輩やろー 二人とも勝ってさー 1年同士の決勝っておもろいヤン でさー ダブルスもそーなると最高やなー」

「そんなわけないヤン でも 今日のみく美やったら 璃々香先輩にも・・勝てるカモ」と、麗香も持ち上げていた。

「なぁ 明日 帰りにみんなで お祝いしょ 1年の決起集会 お好み焼き (みよちゃん)で ウチ ゆうとくし 制服も奥で着替えさせてって」と、こころは盛り上がっていた。

 シャワーを浴びて、出て来ると璃々香先輩が待ち受けていて

「ちょっとー 山葵 なんなん 今日の試合 もっと やることあったヤロー」

 怒っているのだ。眼も釣りあがっている。

「ごめんなさい ごめんなさい ウチ ずるずるとー みく美 鋭かったからー」

「あんたは いつまで経っても、気持ちが弱いのよー ふわふわと 浮ついててぇー ほんまにー お尻蹴とばしたろーかー 山葵とやるの楽しみにしてたのにー だいたいさー 私は あの子 苦手やネン」

「あーぁ 今は お尻はダメ! ごめんなさい」

「ふーん 明日は、女捨ててかかってきなさいよ」と、又、捨て台詞だった。

「うわぁー 怖かったネ 先輩 ウチ オシッコ漏れそうになったわー あんな言い方って 無いんちゃう? あの子ってみく美のこと? なんで 山葵にあんなに厳しいんやろネ みく美だって、今日、すごかったのにー それとー 山葵 もしかして あの日なんか?」と、傍で聞いていた美湖が言ってくれたけど、私も、ちょっとぐらいアドバイスとか言い方あるやろーと思っていた。

「美湖 ウチなー アレ近いネン 時々、お腹痛いの そや
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