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星河の覇皇
第八十四部第三章 円明園の会議その十三

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「日本の国益を守り」
「手に入れる」
「そうしなければならない立場です」
「国益ですね」
「それを手に入れる為の集権派であり」
「それが害されるのならば」
「分権派にもなります」
 その動きを取るというのだ。
「政党は違えども」
「政策は、ですね」
「その様に行います、かつ日本の集権派の総裁ですが」
 この政党のというのだ、伊東は首相という国政のトップであり政党を率いる立場でもあるのだ。そしてそちらのことも言うのだ。
「国益の為にはです」
「分権派の政策もですね」
「執ります、無論分権派からの反対はあります」
 日本における彼等のだ。
「そして批判も」
「しかしですね」
「私の立場はぶれていません」
「日本の国益を求める」
「それが私ですので」
「今現在は、ですね」
「各国政府の権限を守ります」
 その立場に立つというのだ。
「中心になり」
「それで、ですね」
 ロベルトは余裕のある笑みを浮かべて話す伊東に言った。
「首相は」
「今こちらにいます」
「左様ですね」
「また狐が化かしたとです」
「言われていますか」
「九尾の狐の本領発揮だと」
「首相の通称ですね」
 ロベルトは伊東に彼自身も笑って言った。
「それは」
「実は気に入っています」
「狐と呼ばれることが」
「それも九尾の狐とは」
「それだけ頭がいいという評価だからですか」
「政治家はそれ位でないと」 
 やはり余裕が見られる笑みで言う、実際に伊東は変節だの転向だのとも言われているが日本の国益と中央政府の専横を出して集権にも限度があると主張している。
「駄目です」
「集権も、ですね」
「連合は国家連合です」
「三百以上の国々による」
「その主権を守った、主権が脅かされるのならば」
「集権派でもですね」
「譲れないものがあります」
 何としてもというのだ。
「ですから」
「今の様にですね」
「私は動いています」
「国益ですか」
「国益の為に動かない政治家は何か」
 伊東は言った。
「一体」
「それが職務であるというのに」
「それをしないならばです」
「存在意義がないと」
「私はそう考えます、国益が何かを見極め」
 そうしてというのだ。
「動きそれを手に入れる」
「それこそがですね」
「政治家です、そして首相ともなれば」
「それを考えるべきですね」
「国益を考えても間違える場合はある、しかし最初から考えないのでは」
 私利私欲のみを求める様な政治家はというのだ、連合では市民活動家あがりの政治家に多かったりする。
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