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詭道贋作ガンダム・戦後の達人
第2幕:大義無きルール違反
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は、現場に到着した将官によって終了させられた。
「メカネ中佐、人払いを」
「は!」
「ほらほら、君達、出て出て」
「ここは危険だ。下がって下がって」
「横暴だぁ!お嬢ちゃん、こいつらも叩きのめしてくれぇ!」
アニアーラ管理委員会の警備隊が野次馬達を追い払うと、将官がツルギに話しかけた。
「10年ぶりかな?あの時は君の敵だったが」
将官の言葉にまたしても驚く元迷惑動画投稿者。
「10年ぶり!?敵!?ちょっと待て!10年前のと言えば!?」
対するツルギは、残念そうな顔をしながら困った素振りをする。
「貴方達もまだ……私の事を『赤い鷹匠』と呼ぶんですね?その愛称は捨てた心算だったんですが」
元迷惑動画投稿者は、頭の中で全てが確定した。
「もしかして!お前があの『ツルギ・マインドル』かよ!?」
そのやり取りを視て、将官はツルギの勧誘を諦めた。
「この様子だと……実戦に戻る気は無さそうだな?」
それに対するツルギの答えは、
「私は、目の前にいる守りたい物を必死に護る。あの事件の後からずっとそうしてきましたから」
将官はツルギから無言で去ると、メカネ中佐に命じた。
「あの者達の今日の抵抗行為を不問にしろ」
「はい。目撃者達の証言や防犯カメラの映像から視て、彼らの正当防衛は明らかですからね」
メカネ中佐はツルギ達をチラ見しながら感想を述べる。
「しかし……半年戦争で我々管理委員会を散々苦しめたと聞かされたのでどれ程恐ろしい者かと思っておりましたが、案外慈悲深い方だったんですね?」

ウミギとの戦いが完全に終わって帰路につくツルギ達。それを追う元迷惑動画投稿者。
「おい!待ってくれよ!お前、本当にツルギ・マインドルなのか!?」
その質問に対し、ツルギは意地悪に返す。
「誰だって隠したい過去があるものです。そう言う貴方だって、裁判所に9413万の借金を背負わされてライト・アロースを辞めさせられたじゃないですか」
本名を辞めさせられたと言われた元迷惑動画投稿者が赤面しながら反論する。
「ライト・アロースは俺の本名だ!辞めたって言うな!」
そんなやり取りを聞いたカッオは、別の意味で驚いた。
「裁判所が借金を背負わせたって、君はいったい何をしでかしたのかね!?」
ライトは困惑しながらはぐらかす。
「えーーーとぉーーー……若気の至りぃ……と申しましょうか……」
だが、カッオは自虐的に訂正する。
「ま、私も人の事は言えませんけどね」
ツルギはある程度察したが、ライトは言ってる意味が解らなかった。
「え?」
そして、カッオは自分の過去を白状した。
「30年前のアルテミスムーン小壊騒動、あれは管理委員会に寝返った密告者によって計画が明るみに出たって言いましたよね?」
だが、ある程度答えに気付いたツルギがそれを遮
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