第2幕:大義無きルール違反
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会の間に割って入った。
が、管理委員会側の機体はビームマシンガンの銃口を総長の機体の運転席に向けた。
「そんなに死にたいのであれば……お望み通りに―――」
一方の野次馬達も管理委員会側の攻撃方法に違和感を感じ始めた。
「おい……アレって……」
「あんな撃ち方してたら、ドライバーが死んでしまうぞ?」
「え?ちょっと?ただの逮捕劇じゃないの?」
そして、野次馬の中から管理委員会側の横暴に耐え切れなくなった者達の「やめろ」コールが鳴り響き始めた。
「いくら何でもやり過ぎだぁー!殺す気かぁー!」
「さっさと逮捕しろよ!お前らはプロなんだろ!?」
「これじゃあどっちが悪人か判らなくなるじゃないかぁー!」
しかし、管理委員会側のモビルフォース小隊は野次馬達の反論を邪魔者にしか見えなかった。
「これは……侮辱罪と公務執行妨害罪の適用だな?」
「え」
「うそ」
「こっち来る?」
管理委員会側のモビルフォース小隊隊長の残虐かつ横暴な合図により、野次馬達がようやく逃走を始めた。
「向こうへの攻撃を始めろ!」
「うわぁー!?本当にこっちに来たぁー!?」
「きゃあぁーーーーー!」
カッオが管理委員会側のモビルフォース小隊に追われている野次馬達の避難誘導を行う中、元迷惑動画投稿者は何がどうなっているのかが解らない。
「何で?何で!?何で俺達が管理委員会に襲われなきゃいけないんだよ」
だが、その間にも管理委員会側のモビルフォース小隊が野次馬達に迫っていた。野次馬達が異変に気付いて逃げ出すのが遅過ぎたのだ……かに見えた、
「くそぉー!ここまでかよぉー!?」
しかし、まるでご都合主義の様に管理委員会側のモビルフォース小隊と逃げ惑う野次馬達の間に、まるで身を盾にする様にガンダム・フェルシュングが割って入った。
「ん?」
モビルフォース小隊の隊長が突然出現したガンダム・フェルシュングに首を傾げる。
一方のツルギは、さっき思い付いた最悪な展開が事実になってしまった事に静かに怒っていた。
「貴方達……この後ろにいる連中が、お前達に何をした?」
モビルフォース小隊の隊長は冷静かつ冷酷に答えた。
「侮辱罪と公務執行妨害罪だ」
外れて欲しかった予想通りの返答に呆れたツルギは、その返答だけでこの混乱の全てを悟った。
「どうやら……お前達は度を超えたらしいね?それでは、そこで寝ている反乱者達と変わらないよ?」
モビルフォース小隊の隊長は余裕を崩さない。
「そう言うお前はどうなんだ?そんな物を持ってここまで来たって事は……」
管理委員会側のモビルフォース小隊が臨戦態勢をとる。
「貴様も違反者だ。攻撃する」
そんな残酷かつ非情な攻撃宣言に対し、ツルギは管理委員会側のモビルフォース小隊の腐りきった性格への失望感満載の溜息と勝利を確信した
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