第2幕:大義無きルール違反
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かよ」
そう、ツルギがカッオが管理する戦争博物館にアルバイトする直前に会話した元迷惑動画投稿者であった。
「そう言う事言うなよ。俺はお前の様子を観に来たんだよ。なかなか帰ってこないからよ」
だが、ツルギの元迷惑動画投稿者への嫌がらせの様な台詞は続く。
「元々、あそこに未練は無いしね」
「無いんかよ?」
「で、アルバイト代をむしり取らないなら、何しに来たの?」
「つれないなぁ!」
だが、突然の衝撃音によって口喧嘩は遮断された。
「何だ何だ!?」
「向こうだぞ?」
野次馬達は衝撃音の発生源に向かって往くが、ツルギだけは何か嫌な予感がしたのか博物館に急ぎ戻って行った。
「カッオさん!私はガンダムに乗るから貴方は先に逃げて!」
ツルギの言葉にカッオは嫌な予感がしたが、元迷惑動画投稿者は言ってる意味が解らない。
「え?……アレってただの事故じゃないの?と言うか……がんだむ?」
カッオと元迷惑動画投稿者が衝撃音の発生源に到着すると、暴走族がスペースデブリ密漁で得た材料で作ったと思われるモビルフォース擬きの様な機体が管理委員会が開発した量産型モビルフォースに突き飛ばされていた。
「あーあ、とうとうブラックライオン団もこれで終わりか」
「ま、あいつら散々暴れたからな。潰されて当然だよ」
ブラックライオン団のモビルフォース擬きが管理委員会に次々と敗れ去る光景に、元迷惑動画投稿者は完全に気圧された。
「何……これ……モビルフォースの事は軽くは聞いていたけど……」
一方のカッオは管理委員会側の攻撃も逮捕が目的ではないと感じ、30年前のアルテミスムーン小壊騒動を思い出してしまい、慌てて勝手に避難を呼びかける。
しかし、野次馬達は管理委員会側の攻撃が過剰だと気付かない内は、避難を促すカッオを視界を邪魔する邪魔者にしか見えなかった。
「そこに立つなよ。見えないじゃないか」
「何で俺達まで管理委員会に攻撃されなきゃいけないんだよ?」
「邪魔邪魔!バズる写真が撮れないじゃん!」
カッオは野次馬達の悪い意味での平和ボケに愕然とした。
「今の平和に慣れ過ぎて……今の平和を護る努力を怠っているのか……」
だが、ブラックライオン団総長の悲痛な怒号が野次馬達の考えを変え始めた。
「オイ!待て!その機体はもう動かねぇよ!オーバーキルだって!死体蹴りはもう古いって!」
ブラックライオン団総長が動けないモビルフォース擬きに乗る部下を守る為にヒートナイフを投げつけた。
投げつけられた管理委員会側は、慌てるどころか総長を嘲笑い始めた。
「苦し紛れに溶斬兵器を放り投げるとはな……お前は馬鹿か?」
一方の総長は部下達を守る為に必死であった。
「うるせぇ!リーダーが仲間護って何が悪い!」
そう言いながら総長の機体が身を盾にしながら部下と管理委員
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