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海底で微睡む
狭間-5

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 紅の絨毯はいつしかなくなっており、今度は若草色の原っぱが足元に広がっていた。
 顔を上げると、レンガづくりの家がポツンと建っている。

「ここは……師匠のお家……だよね?」

 日本ではない。外国の田舎のどこか。
 私は中学生の時にここで過ごしたことがある。

 お金稼ぎの準備ーーー人を殺す、技術を身につけるために。

「懐かしい……」

 ここで過ごした日々も。
 ここで過ごした仲間も。

 …それら全てが、私の目の前でばらばらと崩れていった光景も。
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