第二十六話 ワルキューレ達その六
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「ほんまな」
「そやな、しかしな」
「今度はそうはいかん」
「その力を得る為にや」
「この塔におるしな」
「ワルキューレさん達とも戦って」
「勝とうな」
こうした話をしながらだった。
一行は塔の中をさらに進みワルキューレ達が待つその階に着いた、すると羽根の付いた兜と鎧に盾と槍で武装した長いドレスを着た美女達がいた。
その美女の中からだ、金髪碧眼の長身の女が出て言ってきた。
「私の名はブリュンヒルテ」
「ワルキューレさんのお一人ですね」
「そうよ、九柱のワルキューレのね」
「そうですね」
綾乃が応えた。
「貴女が」
「まずはよく来たと言っておくわ」
ブリュンヒルテは笑顔で言ってきた。
「ここまでね、しかしね」
「ここから先はですね」
「そうはよ」
「いかへんですね」
「私達を倒さないと」
そうしなければというのだ。
「絶対によ」
「先に行かれへんですね」
「だからね」
それ故にというのだ。
「いいわね」
「はい、戦わせてもらいます」
綾乃も応えた。
「そうさせてもらいます」
「それではね」
「ほな皆戦おうな」
綾乃はブリュンヒルテと話した後仲間達にも言った。
「これから」
「ああ。そうしよな」
シェリルが応えた。
「今回も」
「そうしよな」
「さもないと勝てへんし」
「とてもな」
「私達は一柱ずつ戦うわ」
ブリュンヒルテはここでまた言ってきた。
「だからね」
「そやからですね」
「その私達と戦うならね」
それならというのだ。
「どうするのかしら」
「それをこれからお見せします」
シェリルは落ち着いた声で答えた。
「実際に」
「戦を通じて」
「そうして」
「わかったわ、ではね」
「はい、これから」
「戦いましょう、やっぱり戦はいいわ」
ブリュンヒルテは楽しそうに笑ってこうも言った。
「本当にね」
「戦お好きですか」
「大好きよ」
唇だけでなく目もそうさせての言葉だ。
「何よりもね」
「ワルキューレの皆さんはそうですね」
「戦がないと」
その場合のことも話した。
「飲んで歌って楽しくやるけれどね」
「そう聞いたら只のろくでなしやな」
「そやな」
シェリルはここで中里と話した。
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