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神々の塔
第二十六話 ワルキューレ達その二

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「そこが弱点やな」
「わかってるな、やっぱり」
「当然や、それぞれの武器の特性はや」
 トウェインは強い声で答えた。
「わかってる」
「そやな」
「懐に飛び込んだら」
 槍はというのだ。
「それでや」
「かなり困るな」
「そうした武器や」
「その為に格闘術がある」
 こう言ったのは羅だった。
「我も槍やないが」
「青龍偃月刀もな」
「柄があるな」
 槍と同じくというのだ。
「それを手に持って戦う」
「それでやな」
「やっぱり懐に入られるとな」
 その時はというのだ。
「弱い」
「そやな」
「むしろ槍よりもな」 
 自身が持つ神具はというのだ。
「重くて大きな分な」
「接近戦は振りやな」
「そや、しかしな」 
 それでもというのだ。
「そうした時の為にな」
「格闘術があるな」
「足も空いてる方の手も使ってな」
「戦うな」
「それで間合いを離したら」
 相手を攻撃して退けてだ。
「またや」
「戦えるな」
「そういうことや」
「そやな」
「その通りや、わしもや」 
 銃を使うメルヴィルも言って来た、銃にしても接近戦それも格闘を行う様な間合いでは不利な武器なので言うのだ。
「タスラムは拳銃タイプやから至近でも使えんことはないが」
「不利なことは否定出来んな」
「そや」
 それでというのだ。
「その為にや」
「どうしてもやな」
「格闘術はな」
「必要やな」
「ああ、接近されたら」
 まさにその時はというのだ。
「格闘でや」
「向かうな」
「足も使うし頭も膝もな」
 身体のこうした部分もというのだ。
「使う、そしてな」
「戦うな」
「そうするわ、というかな」
「そうするしかないな」
「そういうことや」
 まさにというのだ。
「ほんまな」
「足やねんな」
 トウェインも言ってきた。
「手がないとな」
「ボクシングやなくてやな」
「ボクシングは確かに強いが」
 格闘技としてというのだ。
「しかしな」
「それでも手が塞がってるとな」
「どうにもならん」  
 その時はというのだ。
「他の格闘術やな」
「マーシャルアーツとかな」
 トウェインはこの格闘技の名前を出した。
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