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神々の塔
第二十六話 ワルキューレ達その一

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                第二十六話  ワルキューレ達
 次の神霊達のことをだ、リーはツンドラの階の中を進みつつ仲間達に話した。
「今度はワルキューレか」
「ああ、北欧神話の」
 羅は彼女達の名を聞いて言った。
「あの神霊さん達か」
「そや、九柱おられる」
 リーはその数も話した。
「そのな」
「戦場で戦死者をヴァルハラに連れて行く」
「戦の女神さん達や」
「そやな、あの方々か」
 羅は話を聞いて目を真剣なものにさせて言った。
「これはな」
「かなりの強さやな」
「そやな」
 羅は確かな声で頷いた。
「今回も」
「確かこの世界のワルキューレは」
 メルヴィルも言った。
「ニーベルングの指輪の」
「ワーグナーさんの楽劇のな」
「あれに準じてるな」
「主神ヴォータンの娘さん達や」
「そやったな」
「それでそれぞれ槍と盾を持ってな」
 そうしてというのだ。
「兜も被って鎧も着けて」
「馬に乗って空を駆るな」
「そうした神霊さん達や」
「そやったな」
「今度は北欧か」
 施は考える顔で述べた。
「ほんま色々なとこから神霊さん達が集まってるな」
「この塔はな」
「このことをな」
 まさいというのだ。
「実感するわ」
「そやな、私もや」 
 リーは自分もと答えた。
「このことはな」
「そう思うな」
「そしてな」
 それにというのだった。
「今回は前回の天使さん達と同じくな」
「空を飛ぶな」
 施はこのことを指摘した。
「自分で飛ぶんやないが」
「翼はないさかいな」
「それでも空を駆る馬に乗って」
「それが出来る、そしてワルキューレさん自身もな」
 その彼女達もというのだ。
「空を飛べる」
「そうした方々やな」
「そやから今度の戦もな」
「相手が空を飛ぶ」
「そのことを頭に入れてな」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「戦うことやな」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうなるわ」
「そやな、しかしワルキューレの方々の武器は同じや」
 トウェインはこのことを指摘した。
「槍や」
「槍の特徴を踏まえてな」
「そして戦うことやな」
「それがええな」
「そやな、槍は強力な武器や」
 トウェインはこのことを言った。
「間合いが広くて突いても払ってもな」
「強力やな」
「かなりええ武器や、しかしな」
「接近戦はやな」
「苦手や」
 このことを言うのだった。
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