第二話 にゃんぱいあその七
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あらためてだ。彼等は。一つの結論を出したのだった。
「間違いなくだな」
「はい、この子もまたです」
「別の世界から来たわね」
「そうだな」
一条もだ。三人のその言葉に頷いた。
そのうえでだ。あらためてだった。彼は五代に話した。
「おそらく。このにゃんぱいあもだ」
「門を潜り抜けてこちらの世界に来ていて」
「あちらの世界にもスサノオがいる」
二つの事実がだ。確信されたのだ。
「間違いなくだ」
「そうなっていますね」
「ではだ」
「はい」
二人は頷き合い。そうしてだった。
そのうえでだ。あらためてにゃんぱいあに話した。
「一つ聞きたいのだが」
「ここにはどうして来たのかな」
「穴を通って来たにゃ」
そうしてこの世界に来たとだ。にゃんぱいあは二人の問いにこう答えた。
「そうしてここに来たにゃ」
「そうか。やはりな」
「そういうことでしたね」
「何か光っている不思議な穴だったにゃ」
にゃんぱいあはその穴についても話す。
「そこを通ったら何かここにいたにゃ」
「では間違いなくですね」
「そうだな」
また五代と一条が話す。
「にゃんぱいあも」
「スサノオが関係している」
「スサノオって何だにゃ」
だがにゃんぱいあはスサノオのことは知らないようだった。それが言葉に出ている。
「僕が知っているのは吸血鬼のお兄さんだけにゃ」
「ねえ、よかったら」
「君が通ってきたその光る穴に案内してくれるか」
五代と一条はにゃんぱいあに同時に頼み込んだ。
「そうしてくれるかな」
「よければ」
「わかったにゃ」
にゃんぱいあは快く笑って快諾した。
「じゃあ案内するにゃ」
「わかったよ。それじゃあ」
「同行させてもらおう」
こうしてだった。二人がだ。にゃんぱいあに同行してだ。
彼の後についていく。そうして来た場所は。
ごく普通の公園だった。そこに来てだ。
一条が公園の中を見回しながら言う。
「ここは」
「普通の公園ですよね」
「そうだな。どう見てもな」
こう五代にも返す。ジャングルジムにすべり台にブランコがある子供用の公園だ。本当に何のおかしなところもない普通の公園だ。
その公園の中を見回してだ。一条は言うのだった。
「ここに何があるとは」
「思えませんね」
「グリードが出るなら不思議ではないが」
「そんな気配はないですし」
「グリード?何だにゃそれは」
にゃんぱいあは二人の前にいる。その彼がだ。
二人の方を振り向いてだ。こう尋ねてきた。
「お菓子だにゃ?それなら苺があると最高だにゃ」
「まあお菓子じゃないから」
「そういうものではない」
「じゃあどうでもいいにゃ」
お菓子でなければだ。どうでもいいと言ってだ。
にゃんぱい
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