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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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 3日の日、午後から、ぶらぶらとデートしようと山水を誘っていた。お母さんには、参考書を買いに行くからと言っておいたのだ。桔梗も出掛けるみたいでお昼ご飯を済ませたら早々に出て行った。友達の家で一緒に勉強すると言っていたが、どうやら特定の男の子の友達みたいなのだ。あの子は、リップのほかにマスカラなんかもしているようだったから。私は、少しピンクがかったリップクリームを塗って出掛けていた。

 近くで待ち合わせをして、寺町通をぶらぶらと下って行って、雑貨屋とか文具を見て、一応、本屋にも寄ったのだ。

「なぁ 山水 お揃いのキーホルダーとか買おうよ」

「えー キーホルダーなんか要らんもん」

「使わんでも、カバンかなんかに付けといたらええやん ウチと山水との 証やー」

「はぁー まーぁな」

 私は、雑貨のお店でペンギンの銀色のホルダーをお揃いで買ったのだ。

「なんで ペンキン?」

「ペンギンって 夫婦の絆強いんだって キ ズ ナ!」

「ふぅーん キズナかぁー」と、しみじみそれを触っていた。その後、鴨川沿いのスタバでお茶を飲んで、川沿いを歩こうよと、誘った。

 でも、並んで歩いているだけだったので、私、しびれを切らして自分から手を繋ぎに行ったのだ。

「ねぇ 見て! あそこのカップル 男の人が肩を廻して、女の人 男の人の腰に手を廻して ベッタリよ」

「山葵 羨ましいのか?」

「ううん そんなんちゃうけどなー 昨日やって 白木屋君とキラちゃん ずーと 手握ってるしー 仲良いなぁー もう、キスぐらいしてるんやろかー とか」

「そらー無いやろー キラちゃんは 天真爛漫やしー まだ子供子供してるヤン 匠は そんな無理やりなことせんやろ 山葵は ああいうふうにしたいとか」

「ちゃう ゆうてるやん! ・・・ ただ 山水は・・・あんな風にウチに興味ないんかなって」

「そんなことないよ きのうだって あのスカートの下はどんなカナって妄想してた 前のボートでは白にピンクが散りばめられてて・・・可愛いの穿いてたし」

 こいつ、やっぱり見えてたのに、反応もしないでー。知らんぷりしてたんだ。

「山葵 あのさー 正直に言うと 中学までは、ずーと一緒やったやんかー 前は、山葵を抱きしめたいとか、おっぱいは柔らかいんやろか 思うこともあった だけど、高校になって、学校も違うし、山葵はテニスに一生懸命やろしー テニスの仲間に多分、助けられたりしてるんやろー だから、僕という存在が・・なんか、だんだん親密感がなくなってるってっかー そんなんやのにー キスするとか そんな気になられへん 山葵やって 嫌やろ?」

「ちゃうねんでー ウチは キスしたいとか言うてんのんちゃうんやでー あっ そのー 山水とやっ
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