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星河の覇皇
第八十四部第三章 円明園の会議その十

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「ではまずは」
「この四ヶ国会談をですね」
「成功させましょう」
 こう言うのだった。
「そうしましょう」
「はい、そしてです」
「そこからです」
「各国の首脳会議を成功させ」
「あの声明を成功させましょう」
「一つ気になることは」
 ここで伊東は表情を消して李に言った。
「トルコとブラジルですが」
「その二国ですね」
「二国の動きは」
「はい、基本我々に賛成ですが」
 李は小声のまま話した。
「ですが」
「それでもですか」
「意見調整が遅れていて」
 この二国とはというのだ。
「それで、です」
「今回の会談にはですか」
「参加しません」
「では各国の会議で、ですか」
「参加予定です」
「そうですか」
「既に東南アジア諸国は賛成とです」
 李は地球にあった頃から今も続いているタイやベトナム等の国々の話も出した。
「卿彼等の会談の後で、です」
「十ヶ国会議ですね」
「はい」
 そのタイとベトナム、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、シンガポール、ラオス、カンボジア、ミャンマーそしてシンガポールから成る十ヶ国である。この国々が東南アジア諸国である。
「その会議で、です」
「中央政府に対することをですね」
「表明してくれます、そして」
「他の国々もですか」
「中南米やアフリカの国々も」
 こうした国々もというのだ。
「それぞれの会議の後で、です」
「中央政府への対抗をですね」
「表明するとのことです」
「では我々は」
「その先陣となります」
「連合の四大国がまず表明する」
「そうなります」
 こう伊東に話した。
「そうなります」
「私としては」 
 伊東は鋭い目で述べた。
「あと少しです」
「待たれて」
「はい」 
 そうしてというのだ。
「そしてです」
「六ヶ国ですか」
「そのうえで」
「会談としたいですか」
「そう考えていますが」
「椅子は何時でも用意出来ます」 
 李は伊東に対して静かな声で答えた。
「そちらは」
「では」
「はい、私から呼び掛けして宜しいですね」
「どうぞ」
 ホスト国の国家元首に花を渡す、そうして恩を売っておくことがいい。伊東はこう判断して李に答えた。
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