第三百四話 二十州掌握その十四
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「そしてや」
「攻めますね」
「ああ、ここで勝ったらアメリカ東部が統一される」
この地域がというのだ。
「大事な戦や」
「だからこそ勝つ為の手を全て打つ」
「そうするんや、それでな」
メルヴィルは今度はこんなことを言った。
「今から飯を食うけどな」
「バーベキューですね」
フォークナーが言ってきた、一同は今はメルヴィルの官邸にいるが庭では既にその準備が整っている。
「そちらを楽しみますね」
「ああ、お酒も用意してる」
「飲んで食べて」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「英気を養うで」
「これより」
「牛肉に野菜をどんどん焼いて」
そうしてとだ、メルヴィルは楽しそうに話した。
「そのうえでお酒も飲んでな」
「楽しみますね」
「そうするで」
こう言うのだった。
「夜は」
「それはええですね」
「そやろ」
「いや、私バーベキューも好きで」
フォークナーは実際に顔を綻ばせて話した。
「実家に帰るといつもフィアンセとです」
「楽しんでるんかいな」
「実は」
起きた世界ではというのだ。
「そうしています」
「それはええな」
「いや、同じ八条学園に通っていて」
起きた世界の話をさらにするのだった。
「よく会っていますが」
「アメリカ、フロリダに帰るとか」
「そうしています」
「充実してるな」
「実はフォークナーさんフィアンセ一筋ですね」
ジェーンが笑って言ってきた。
「そうですよね」
「浮気はいけないですよ」
フォークナーはとんでもないという顔でジェーンのその言葉に答えた。
「いや、それは」
「そうですよね、それは」
「そうですよ、ですから私は」
絶対にというのだ。
「これまでも今もこれからもです」
「その人一筋っすね」
「はい、何があっても」
「それはいいことですね、それをです」
ジェーンは真面目な顔でこうも言った。
「欧州の方の」
「あの人ですか」
「何かこの世界で凄いことしているそうですね」
「ハーレムだとか」
「もうやりたい放題の」
「光源氏状態だそうですね」
フォークナーは日本の古典の主人公の名前を出して話した。
「どうも」
「そうしたことは駄目ですね」
「理解出来ません、多くの人と浮名を流すというのは」
「全くですね」
「八条家の方でもおられますが」
「ああ、止さんですね」
ジェーンは八条家の漁色家と聞いてすぐに誰かわかって述べた。
「あの人も」
「よくないですね」
「僕ちんとしては」
「捌けて気さくな方とのことですが」
「そこはマイナスですね」
「全くです」
「まあ相手がおったら浮気はせんことやな」
メルヴィルもそこは同意だった。
「それは余計ないざこざの元や」
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