第百六話 夏休みが終わってその七
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「どうなのかしら」
「そうなるわよね」
「まあ普通はしないわよね」
「ヤクザ屋さんとかチンピラのファッションだし」
「外人さんじゃアスリートの人がしていても」
「日本じゃそうだしね」
普通の人はしないというのだ。
「うちの学校でしてる子いないしね」
「外国の子達でもね」
「そんな子いないしね」
「うちの学校も外国の人多いけれどね」
「そうはね」
「だってお金かかるし」
白人で栗色の長い髪の毛の緑の目の娘が言ってきた、背が高くスタイルもよく目立つ方の外見である。
「そんなお金ないし外国でも普通はね」
「入れないのね」
「ファッションでも」
「そうなのね」
「大抵の国でお世辞にも上品なファッションじゃないわよ」
こう咲達に言うのだった。
「やっぱりね」
「あんたハンガリー生まれだったわね」
「ハンガリーでもなのね」
「やっぱりそうなのね」
「そうでしょ、ただ日本では」
今自分達がいる国の話もした。
「アイヌの人達は入れてたのよね」
「風習でね。女の人もね」
咲が答えた。
「そうだったのよ」
「そうよね」
「ただ明治維新になってね」
日本を一変させたがそれはアイヌの人達にも及んだのだ。
「アイヌの女の人達の刺青禁止されたのよ」
「そうなのね」
「アイヌの人達も日本人となって」
法的に完全かつ平等にだ。
「そうなってね」
「それで学校行く様になったのよね」
「農業していいことになって本土の人達との結婚も認められて」
「その中でなのね」
「当時の日本人から見て悪習だったから」
「女の人は刺青入れたら駄目になたのね」
「そうなの、沖縄や台湾とか朝鮮半島でもね」
そうした地域でもだったのだ。
「法的には本土の人達と同じ日本人で」
「学校に行ってよくて」
「本土の日本の人達と同じお仕事出来たわ」
農業等だ、ただし台湾の人達は集会結社の自由は制限されていてかつ同じ成績を挙げても本土の日本人と同じ成績なら本土の人が優遇された。
「それで当時から見て悪習は」
「禁止されたのね」
「纏足とかそうしたことはね」
「ああ、纏足ね」
「中国あったね」
「女の人の足を小さくするのよね」
「あれも禁止されたのよ」
日本が台湾を統治する様になってだ。
「それでね」
「アイヌの人達の女の人の刺青も」
「禁止されたの」
「そうだったのね」
「ユーカリは記録されてるけれどね」
アイヌの人達に伝わる口伝の物語だ、実に数多くがある。
「アイヌ語も記録されてるし民族衣装もね」
「確かアットゥシっていったわね」
「ええ、うちの学校にもアイヌの人いて」
「そうなの」
「ええ、吹奏楽の二年の先輩で」
「咲っちもその人から聞いたのね」
「そうだったの、詳し
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