暁 〜小説投稿サイト〜
博士の挑戦状
第五十六話

[8]前話 [2]次話
                 第五十六話  先に到着して
 カイザージョーに乗ってだった。
 天本博士は小田切君それにタロにライゾウを連れてそのうえで神戸から大阪城に向かい到着した。そして。
 天守閣の前に来てだ、こう言った。
「まだじゃな」
「そうですね」
 小田切君は博士に応えた。
「今はまだ」
「先生達もカーミラ嬢も来ておらん」
「と思いましたら」
 小田切君はさらに言った。
「まだ決闘の時間まではです」
「時間があるな」
「はい」
 そうだというのだ。
「あと少し」
「では待とう」
 博士はあっさりと答えた。
「そうしよう」
「先生達かカーミラ嬢が来られるまで」
「そうじゃな」
 博士は少し考えてから述べた。
「何か温まるものでも食うか」
「ああ、夜だしな」
「まだこの季節結構冷えるね」
 ライゾウとタロが応えた。
「そういえばね」
「実際結構寒いな」
「だからじゃ」 
 その為にというのだ。
「きつねうどんでも食うか」
「ああ、大阪ですしね」
 小田切君も応えた。
「きつねうどんですね」
「名物であるな」
「そうなんですよね、大阪の」
「その一つであるからな」
 このこともあってというのだ。
「この度はどうじゃ」
「それじゃあ」
「うむ、わしも食うし皆もな」
 小田切君にライゾウ、タロもというのだ。
「食って温まってくれ」
「はい、それじゃあ」
「いただくな」
「そうさせてもらうね」
「皆は見ているだけだからゆっくり温まるのじゃ」
 博士はこうも言った、そしてだった。
 カイザージョーの自動調理器から人数分のきつねうどんを出した、そして待つ間そのうどんを食べるのだった。


第五十六話   完


                    2023・4・21
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ