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ドリトル先生と桜島
第七幕その八
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「調べて考えていくとね」
「色々わかるね」
「面白いことが」
「本当に」
「そうだよ、あと鉄砲は織田家や島津家以外の家でも沢山使っていて」
 先生はさらにお話しました。
「武田家も持っていてその凄さはわかっていたんだ」
「ちゃんとだね」
「鉄砲に負けたけれど」
「その武田家でもだったんだ」
「ちゃんと鉄砲隊を持っていてね」
 そうしてというのです。
「もっと多く欲しかったけれど」
「駄目だったんだ」
「それは出来なかったんだ」
「甲斐、山梨県は堺から遠いね」
 地理的なお話をここでしました。
「鉄砲を多く変えた、あと鉄砲鍛冶の人達がいる場所からも遠くて」
「ああ、遠いとなるとね」
「どうしても買いにくいね」
「それだけで」
「しかもね」 
 このことに加えてというのです。
「堺とかそうした場所を信長さんが押さえて」
「ああ、鉄砲を独占したんだ」
「信長さんが」
「買い占めたんだね」
「それで欲しくてもね」
 武田家がというのです。
「手に入らなかったんだ」
「そうした状況だったのね」
「成程ね」
「それはどうしようもないわね」
「武田家にしても」
「鉄砲が凄いってわかっていたから」
 信長さんも武田家もというのです。
「この場合は距離とね」
「買占めだね」
「それがものを言ったんだね」
「そうだったのね」
「そうなんだ」 
 先生は皆にお話しました。
「これがね」
「そうなんだね」
「鉄砲からそうしたこともわかるんだね」
「距離とか買占めのことも」
「そうしたことも」
「そうだよ、あと日本は鉄砲は凄く多かったけれど」 
 先生は皆に笑ってお話しました。
「大砲は少ないね」
「あれっ、そういえば」
「そうよね」 
 チープサイドの家族が気付きました。
「言われてみれば」
「鉄砲はこんなに多いのに」
「同じ時期に入った筈なのに」
 それでもと言う老馬でした。
「何でか日本って大砲は少なかったね」
「殆どなかったんじゃないの?」
 こう言ったのはチーチーでした。
「その頃の日本にはね」
「欧州は結構使ってたよ」
 ジップは自分達が住んでいた地域のことを思い出しました。
「これがね」
「そうそう、オスマン=トルコなんかね」
 トートーはこの強かった国のことを言いました。
「十五世紀の中頃には使っていたしね」
「大砲と鉄砲を使っていたからね」
 ダブダブは両方をと言いました。
「あの国は強かったのよ」
「中国だってそうだったね」 
「そうそう、明代なんかね」 
 オシツオサレツは二つの頭でお話しました。
「色々な銃があってね」
「大砲もかなりあったよ」
「それなのに日本は鉄砲ばかりで」
 ホワイティは首を傾げさせました
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