第二話 にゃんぱいあその一
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第二話 にゃんぱいあ
ライダー達はあらゆる世界に赴きスサノオと戦う決意を固めた。しかしだ。
そのそれぞれの世界への門はまだ開かれていなかった。そしてだ。
あの女も魔獣達も出て来なかった。この事態には。
彼等はだ。少し拍子抜けしたものを感じていた。
それは五代雄介も同じでだ。パートナーであり親友でもある一条薫にだ。こんなことを話していた。
「今のところは何よりですね」
「その魔獣達が出て来なくてか」
「ええ。平和が一番ですから」
屈託のない顔でだ。一条に話すのだった。
「何よりですよ」
「しかしだ」
それでもだとだ。一条はその屈託のない笑顔の五代に話す。
「安心はしていられない」
「はい、スサノオは絶対に仕掛けて来るからですね」
「話は聞いた」
その五代からだ。キュウべえの話を聞いたというのだ。
「そのキュウべえだな」
「本当の名前はインキュベイダーというらしいですね」
「仮面ライダーのいない世界でもスサノオは仕掛けてきている」
「そうです。人間に戦いを挑んでいるんです」
「あいつが他の世界にも仕掛けていることは知っていた」
ディケイドの頃にだ。それは判明していた。
しかしだ。この現実についてだ。一条は話すのだった。
「だが。仮面ライダーのいない世界にもか」
「スサノオは介入してきていたんですね」
「そうしていたとはな」
一条が言うのはこのことだった。真剣な面持ちで話す。
「それは考えていなかったな」
「そうですよね。仮面ライダー以外にもですか」
「人間ならばか」
一条はここでこう言った。
「仮面ライダーでなくとも挑んでいるのか」
「若しかしてスサノオは」
五代は笑顔から考える顔になってだ。一条にこう述べた。
「あれですかね」
「いえ、門矢君が人間ならって言ってまして」
そこからだ。考えての言葉だった。
「そこから思ったんですけれど」
「どうだというのだ?」
「人間であれば仕掛けてくるんじゃないでしょうか」
そうしているのではないかとだ。五代は言うのだった。
「それでなんじゃ」
「人間だからか」
「はい。仮面ライダーは人間ですよね」
「そうだ。人間だ」
このことはだ。一条も五代と長い間共に戦い生きてきて五代という人間を見てきてだ。このことがよくわかっていた。
「御前は姿が変わるがそれでも人間だ」
「そうですよね。ですから」
「仮面ライダーは人間だ」
このことはだ。一条は断言した。
「紛れもなく人間だ」
「その人間ならどんな戦士も仕掛けてくるんじゃないでしょうか」
「退屈を紛らわせる為」
これが大きかった。スサノオにとっては。
「そして人間という存在を見る為にだな
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