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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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 次の日の朝も私はぼーっとして身体が重いまま練習に参加して、璃々香先輩に前後左右に振られっぱなしで、ボロボロだった。

「山葵 やる気ないんだったら辞めちまえばー 私もあなたと遊んでる暇ないんだからー」と、終わった後、言い捨てて行ってしまった。

 私がコートの端でぼーっとして、完全にズタズタにされて、うなだれていると、見兼ねたのかコーチが傍に来て

「しょげてるのかー 璃々香の言葉は・・・今更だろう? そういう性格なんだよ だけど、あいつは山葵のこと 次のエースだと思ってるから 余計に厳しいんだよ」

「わかっているつもりなんですげと ウチ だらしないから 先輩は・・こんところ 余計に怒ってるみたい だから、怖くて、練習中もなんにもできなくて・・」

「あのさー 璃々香に真っ向から立ち向かおうとしてないか? あいつは京都でもトップクラスなんだよ もっと 気楽に構えていけばぁー 璃々香は山葵に対して遊んでいるんだよ だから 山葵も璃々香に対して遊ぶつもりでな 気楽に・・・ 見てると、あいつは山葵のボールを受け流してるんだ そして、隙を見て打ち込んでいる 山葵もそれをまねして・・そして、チャンスがあれば 山葵の得意のスマッシュで・・」

 次の日、年内の練習は最後になる。私は気持ちを切り替えて、璃々香先輩のボールを普通に深い所に打ち返していて、そのうちミドルのコースに来た時、[壱の型]をコーナーを狙って・・・浮いたボールが返ってきたところを[滝壺]で、璃々香先輩のお腹を狙って打ち返した。璃々香先輩が受けたボールはネットの手前でコロコロと・・。決まった!。その後も、チャンスを見て、[参の型]でサイドラインに・・・弾んだ後、先輩のラケツトの先をすり抜けていった。そうしてると、先輩のスイングが見えてきて、スライスショットをしてくると思ったら、前に出てボレーで対応したり出来たのだ。その日は、私の打ち返したボールが璃々香先輩をすり抜けて、フェンスネットまで弾んでいく方が多かったのだ。

 練習が終わった時、璃々香先輩は私に声も掛けないで、行ってしまった。だけど、私がシャワーして着替えて出て来るのを待っていたみたいで

「山葵 これっ」と、チェーンみたいなものを渡してきた。それは、小さなラケットとボールが付いたチャーム。

「あげるよ 山葵のこと 私が勝手に妹みたいに思ってるからー」と、璃々香先輩は自分のバッグについている同じものを私に見せて

「じゃぁ 年明けは4日からよ 楽しみにしてるワ」と、言い捨てて行ってしまった。

 私は、その場で呆然としていたんだけど・・・やっぱり 璃々香先輩はウチのこと見捨ててないんだ 鍛えようと、厳しく・・ウチの弱点を直そうとして・・ああいう性格だから、自分が鬼になってくれてたんだ。先輩 ウチは
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