第一話 サキュバス乱入その九
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「ここでは何だ。場所を変えるか」
「そうだな。それではだ」
ここでシンケンレッドは自分達の屋敷に案内しようとした。しかしドギーはそれよりも前に彼に対して言ってきたのである。
「デカベースに行くか」
「デカベースだと!?」
「地球署がある基地だよ」
デカグリーンが穏やかにシンケンジャー達に対して話した。
「俺達の本拠地ってわけ」
「そこで話しない?」
デカピンクも言ってきた。
「詳しいことをね」
「どうしますか、殿」
シンケンブルーがシンケンレッドに問う。
「ここは」
「そうだな。これからもデカレンジャー達とは共に戦うことになるようだ」
「それでは」
「その言葉受けさせてもらう」
こうドギーに対して答えた。
「デカベースだったな」
「そうだ。それではだな」
こうしてシンケンジャー達はデカベースに招かれた。その未来を思わせるテクノロジーを結集させた基地に入る。壁も廊下も全てが特殊な金属で造られておりスタッフ達も作業服を着ている。そうした場所に招かれた彼等はまずは驚きを隠せなかった。
「おいおい、これはよ」
「だよな」
源太が千明の言葉に応えている。彼等は今デカグリーンこと江成仙一に基地の中を案内されている。そのうえで周囲を見回しているのである。
「随分凄い場所だよな」
「あの屋敷と全然違うな」
「全くだ」
このことに流ノ介も頷く。
「こうした世界もあるのだな」
「いや、俺達もかなり驚いてるよ」
すると仙一も自分の後ろにいる彼等の方を振り向いて言うのだった。
「実際ね」
「そうなん?」
「私達に?」
「そうさ。物凄い和風じゃない」
このことを話すのである。
「お互い驚くものはあるよ」
「そういうものなんかな」
「そうみたいね」
ことはと茉子は顔を見合わせて言い合った。
「それはそうとさ」
「どうした?」
「君達との話だけれど」
仙一は丈瑠に言ってきた。
「これから会議室に案内するから。そこでしよう」
「そうだな。ところでだ」
「ところで?」
「ここにもう一人呼びたい」
こう仙一に告げたのである。
「それはいいか」
「もう一人って?」
「爺だ」
彼だというのである。
「爺も呼びたいがいいか」
「えっ、爺って!?」
仙一は今の丈瑠の言葉に思わず動きを止めた。
「まさかと思うけれど君の家って」
「殿様なんです」
ほのかが驚いたままの彼に告げてきた。
「実は」
「殿様、そういえばさっきから何か」
「そうよ。私達は家臣なのよ」
「俺だけ違うけれどな」
茉子と源太がそれぞれ言ってきた。
「殿様と家臣なのよ」
「屋敷には黒子もいるぜ」
「何か凄いね」
仙一はそこまで聞いて素直に驚きの声をあげた。
「そうい
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