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これで目が覚めた頃には、辺りには研究室の風景が広がっているだろう。
…そのはずだったのに。僕は何を間違えた?
「やあやあ!こんにちは…ん?こんばんは?おはようございます?…なんか格好つかなかった!てへっ!」
ヘラヘラとしていて、おちゃらけた声。驚いて目を開けると、視界いっぱいに満面の笑みを浮かべる女の顔が広がっている。
ぼんやりとした白い目。生気を感じない真っ白な肌。光を吸い込んでしまう黒い髪と、黒い制服。笑っているはずなのに、全く楽しそうな雰囲気を感じない。
「”セイ”」
「よすよーっす、フィーくんや。励んでるね!」
元代理、セイ。
どこかへ去っていったはずなのに。世界のことはいつもと同じように記述したはずなのに。
なんでこいつがここにいる?なんで世界は生成されなかった…?
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