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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
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をあの距離で受けて無傷って・・・」
「何者なんですか?あの人」

ルーシィさんもジュビアさんも予想できるわけがない展開に言葉が出てこない。しかし、ミラさんだけは今の状況がラクサスさんに不利なことにすぐに気が付いていた。

「まずいわ」
「「「え?」」」
「相手はあの攻撃を全く苦にしていない。しかも二人の距離は近いまま」
「あ!!」

至近距離からの攻撃なためラクサスさんの一撃をスカイシーは回避することができなかった。もし今の一撃で相手がよろめいたり倒れたりしてくれればラクサスさんは間合いを空けることもできたのだが今回はそれが全くなかった。つまり彼はいまだに敵の攻撃範囲内。

「ふんっ」
「がはっ!!」

カウンターといわんばかりの膝蹴りをラクサスさんの腹部へと打ち込むスカイシー。攻撃直後だったこともありラクサスさんは回避行動が取れずにこれを受け、後方へと倒れそうになる。

ガシッ

そのまま倒れられればその方が楽だったのかもしれない。しかし相手はそれを許すことはしない。スカイシーはラクサスさんの手を掴むと後方へと倒れているその身体を前方へと引っ張り、追撃の膝蹴りを先程と全く同じ場所へと打ち込んだ。

「ラクサスさん!!」
「何?あいつ・・・」
「さっきからなんでお腹周りを中心に?」

もっと急所になりそうな場所を攻めればいいものの、なぜかスカイシーは腹部ばかりを攻撃してくる。その攻撃の意図がわからず、俺たちは困惑するばかりだった。
















第三者side

「嘘だろ?」
「ラクサスがこんなに一方的に・・・」

次々に打ち付けられる攻撃。闘技場で戦う仲間はそれに対抗するためになんとか動こうとするが、相手のそれはあまりにも激しく、彼が対処できる許容量を優に越えてしまっていた。

「何者なんだ?あいつ」

以前の大魔闘演武でも似たような光景を見たことがあったが、その時と今とでは状況がまるで違うことも彼らはわかっていた。前回は相手の幻影魔法によりラクサスが一方的に押されている幻を見せられていたが今回は違う。明らかに仲間である彼がサンドバックにされているものが本物だとわかる。

「このままじゃあ・・・」
「いや。まだだ」

なす術のない仲間の姿に表情を歪めるグレイだったが、その隣に立つ緋色の剣士は諦めてはいなかった。彼女の視線の先にあるのはタイマー。そこには二つの時間が表示されている。

「ギルダーツが合流することができれば・・・」

試合の残り時間と共に次に闘技場へと放出される魔導士の決定までのカウントダウンも行われている。その放出でギルダーツが放出されれば流れは一変すると彼女は考えた。

「だが次がギルダーツの保証は
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