第七百六話 スポーツの施設もその七
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「本拠地なのだからな」
「この学園であの長官殿は学生時代を過ごしていましたね」
「そうだった、先程見た剣道場でもな」
「あの長官殿は剣道六段だそうだ」
八条は子供の頃から剣道を嗜んでいる、それで今はそれだけの段位であるのだ。この時代の剣道の段位は十段まである。
「政治家として優秀でな」
「剣道もですか」
「優秀でだ」
それでというのだ。
「成績もよかったらしい」
「そして剣道も強い」
「そうした学生生活を送ったらしい」
「そうでしたか」
「充実していた、しかし奢らずな」
「謙虚で」
「人格面からもな」
まさにそこからもというのだ。
「人気があった」
「そうした御仁でしたか」
「そして今もな」
「あの通りですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「優秀な御仁だ」
「若し味方なら」
「心から思うだけのな」
そうしたというのだ。
「御仁だ」
「そうですね、それで思うのですが」
上等兵はここでこうしたことを言った。
「あの長官殿もかつてはここを歩いていて」
「あのグラウンドで汗もな」
「流していましたね」
「そうだった」
かつてはというのだ。
「学生時代は」
「学生時代ここまで充実した場所で、ですか」
「過ごしていた」
「そうですね」
「そして剣道もな」
この武道もというのだ。
「していた、その剣道もな」
「六段でしたね」
「この武道も誰もが出来る」
「連合では」
「フェシングは貴族の嗜みだが」
エウロパではだ、貴族は剣を持つものであるという昔ながらの考えからこの国ではそうなっているのだ。
「連合では誰もな」
「剣道をですか」
「出来ていてあの長官以外のな」
「学園の他の者と同じく」
「普通の家の者でもな」
連合ではというのだ。
「出来る、フェシングも然りだしな」
「ラグビーや乗馬と同じく」
「そうなっている、そして日本では警察官はな」
この職業の者達はというと。
「軍人もだが必ずな」
「剣道をしますか」
「柔道もな」
こちらもというのだ。
「嗜む、だから戦うとな」
「強いですか」
「銃を使わずともだ」
それでもというのだ。
「この国の警官達はだ」
「強いですか」
「そうだ」
実際にというのだ。
「だから下手に揉めるとな」
「そこからばれますし」
自分達が工作員になることもというのだ。
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