第五話(ステータスプレート)
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い。
メルド団長の呼び掛けに、早速、光輝がステータスの報告をしに前へ出た。そのステータスは……
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天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:
全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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無職のレベルMAXくらいのステータスをレベル1から持っていて、技能の数は多いから人間側でいえば化物なんだろうけど。ハジメのステータスと比較すると、1/100の数値だし、技能の数もハジメよりも少なかった。天職とか【勇者】だけど彼の人間性と経験の浅さを考えると頼りなさ過ぎたので、人類は終わったかもしれないと内心絶望した。
「ほお〜、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か……技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外な奴め! 頼もしい限りだ!」
「いや〜、あはは……」
団長の称賛に照れたように頭を掻く光輝。ちなみに団長のレベルは62。ステータス平均は300前後、この世界でもトップレベルの強さだ。しかし、光輝はレベル1で既に三分の一に迫っている。成長率次第では、あっさり追い抜きそうだ。
ちなみに、技能=才能である以上、先天的なものなので増えたりはしないらしい。唯一の例外が派生技能≠セ。
これは一つの技能を長年磨き続けた末に、いわゆる壁を越える≠ノ至った者が取得する後天的技能である。簡単に言えば今まで出来なかったことが、ある日突然、コツを掴んで猛烈な勢いで熟練度を増すということだ。
光輝だけが特別かと思ったら他の連中も、光輝に及ばないながら十分チートだった。それにどいつもこいつも戦闘系天職ばかりなのだが……
ハジメは自分のステータス欄にある【錬成師】を見つめる。響きから言ってどう頭を捻っても戦闘職のイメージが湧かない。技能も多数あるし、他の人にはない固有技能・覇気・技術なんてもののある。明らかに異常だった。
だんだん乾いた笑みが零れ始めるハジメ。報告の順番が回ってきたのでメルド団長にプレートを見せた。
今まで、現地人と比較すれば、規格外のステータスばかり確認してきたメルド団長の表情はホクホクしている。多くの強力無比な戦友の誕生に喜んでいるのだろう。
その団長の表情が「うん?」と笑顔のまま
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