暁 〜小説投稿サイト〜
【眼帯】の錬成師
第五話(ステータスプレート)
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
い。



 メルド団長の呼び掛けに、早速、光輝がステータスの報告をしに前へ出た。そのステータスは……



============================

天之河光輝 17歳 男 レベル:1 


天職:勇者


筋力:100


体力:100


耐性:100


敏捷:100


魔力:100


魔耐:100


技能:

全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解




==============================



 無職のレベルMAXくらいのステータスをレベル1から持っていて、技能の数は多いから人間側でいえば化物(チート)なんだろうけど。ハジメのステータスと比較すると、1/100の数値だし、技能の数もハジメよりも少なかった。天職とか【勇者】だけど彼の人間性と経験の浅さを考えると頼りなさ過ぎたので、人類は終わったかもしれないと内心絶望した。




「ほお〜、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か……技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外な奴め! 頼もしい限りだ!」

「いや〜、あはは……」



 団長の称賛に照れたように頭を掻く光輝。ちなみに団長のレベルは62。ステータス平均は300前後、この世界でもトップレベルの強さだ。しかし、光輝はレベル1で既に三分の一に迫っている。成長率次第では、あっさり追い抜きそうだ。



 ちなみに、技能=才能である以上、先天的なものなので増えたりはしないらしい。唯一の例外が派生技能≠セ。



 これは一つの技能を長年磨き続けた末に、いわゆる壁を越える≠ノ至った者が取得する後天的技能である。簡単に言えば今まで出来なかったことが、ある日突然、コツを掴んで猛烈な勢いで熟練度を増すということだ。



 光輝だけが特別かと思ったら他の連中も、光輝に及ばないながら十分チートだった。それにどいつもこいつも戦闘系天職ばかりなのだが……



 ハジメは自分のステータス欄にある【錬成師】を見つめる。響きから言ってどう頭を捻っても戦闘職のイメージが湧かない。技能も多数あるし、他の人にはない固有技能・覇気・技術なんてもののある。明らかに異常だった。


 だんだん乾いた笑みが零れ始めるハジメ。報告の順番が回ってきたのでメルド団長にプレートを見せた。



 今まで、現地人と比較すれば、規格外のステータスばかり確認してきたメルド団長の表情はホクホクしている。多くの強力無比な戦友の誕生に喜んでいるのだろう。



 その団長の表情が「うん?」と笑顔のまま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ