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【眼帯】の錬成師
第五話(ステータスプレート)
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や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなる。詳しいことはわかっていないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」



 メルド団長の言葉から推測すると、魔物を倒しただけでステータスが一気に上昇するということはないらしい。地道に腕を磨かなければならないようだ。



「次に天職≠チてのがあるだろう? それは言うなれば才能≠セ。末尾にある技能≠ニ連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」



 ハジメは自分のステータスを見る。確かに天職欄に【錬成師】とある。どうやら《錬成》というものに才能があるようだ。しかし、他にもたくさん技能があるし、これは当たりかな?と思った。末尾は技能だと聞いたけど。どういうわけか固有技能・覇気・技術という欄があるので不思議だったのだ。ステータスの数値に赫子とかあるけど。これは前世でいうところのRc細胞の数値だろうか?喰種の戦闘力を示すものだけど。これはハジメが普通ではない証拠かもしれない。



 ハジメ達は上位世界の人間だから、トータスの人達よりハイスペックなのはイシュタルから聞いていたこと。なら当然だろうと思いつつ、口の端がニヤついてしまうハジメ。自分に何かしらの才能があると言われれば、やはり嬉しいものだ。



 しかし、メルド団長の次の言葉を聞いて喜びも吹き飛び嫌な汗が噴き出る。



「後は……各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだ! あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」



 この世界のレベル1の平均は10らしい。ハジメのステータスは見事に10000が綺麗に並んでいる。ハジメは嫌な汗を掻きながら内心首を捻った。



( あれぇ〜? どう見ても平均の1000倍の数値なんですけど……!?チート過ぎるんじゃないの? 俺TUEEEEEじゃないか! これ多分地球で毎日エアファイトしまくったせいだよね? ……ほ、他の皆は? どうなっているのだろうか? )



 ハジメは、僅かな希望にすがりキョロキョロと周りを見る。皆、顔を輝かせハジメの様に冷や汗を流している者はいな
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