第四話(異世界召喚)
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ル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」
そう言って、イシュタルと名乗った老人は、好々爺こうこうや然とした微笑を見せた。
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現在、ハジメ達は場所を移り、十メートル以上ありそうなテーブルが幾つも並んだ大広間に通されていた。
この部屋も例に漏れず煌びやかな作りだ。素人目にも調度品や飾られた絵、壁紙が職人芸の粋を集めたものなのだろうとわかる。
おそらく、晩餐会などをする場所なのではないだろうか。上座に近い方に畑山愛子先生と光輝達四人組が座り、後はその取り巻き順に適当に座っている。ハジメは最後方だ。
ここに案内されるまで、誰も大して騒がなかったのは未だ現実に認識が追いついていないからだろう。イシュタルが事情を説明すると告げたことや、カリスマレベルMAXの光輝が落ち着かせたことも理由だろうが。
教師より教師らしく生徒達を纏めていると愛子先生が涙目だった。
全員が着席すると、絶妙なタイミングでカートを押しながらメイドさん達が入ってきた。そう、生メイドである! 地球産の某聖地にいるようなエセメイドや外国にいるデップリしたおばさんメイドではない。正真正銘、男子の夢を具現化したような美女・美少女メイドである!
こんな状況でも思春期男子の飽くなき探究心と欲望は健在でクラス男子の大半がメイドさん達を凝視している。もっとも、それを見た女子達の視線は、氷河期もかくやという冷たさを宿していたのだが……。
ハジメも傍に来て飲み物を給仕してくれたメイドさんを思わず凝視してしまった。
( この感覚はとても懐かしい、前世で親友を越えた真友のヒデとよく食べに行っていた『ビッグガール』を思い出した(喜)
あそこの従業員たちは店長と先輩たちの教育がよく行き届いているのか品があるんだよな。半喰種になって以降一度も行っていないというかハンバーグが食べられなくなれば行ってもウェイトレス目当てだけになってしまい行き辛くなった。
ちなみに『ビッグガール』とは、アメリカ発のレストランチェーンで僕とヒデはあそこのハンバーグをこよなく愛していた……。加えて『ビッグガール』のスタッフは可愛い女の子が多い。
……なので、僕らは何か特別なことがあったときには、あの店に足を運ぶことにしている。
言うなれば旧約聖書における約束の地カナン。僕らの桃源郷である……。
今生で味覚が戻ったので、転生した世界にも『ビッグガール』がないか探したが、『ビッグガイ』に変わっていたので、やはり平行世界だとどこか微妙にことなっているのだろうな……。今生のハンバーガーは美味なんだけど。スタッ
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