第三話
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った鼻梁に小ぶりの鼻、そして薄い桜色の唇が完璧な配置で並んでいる。
いつも微笑の絶えない彼女は、非常に面倒見がよく責任感も強いため学年を問わずよく頼られる。それを嫌な顔一つせず真摯に受け止めるのだから高校生とは思えない懐の深さだ。
そんな彼女はなぜかよく僕に構うのだ。徹夜はしているけど前世から遺伝した超回復能力・超身体能力で短い睡眠時間で快眠できるためぜんぜん耐えられるのだが、既に知っている内容ばかりなので居眠りをしてしまう時が多々あり、不真面目な生徒と誤解されてしまっている。生来の面倒見のよさから香織が気に掛けていると思われている。
これで、僕の授業態度が改善したり、あるいはすごいイケメンならば香織が構うのも許容できるのかもしれないが、生憎、僕の容姿はいくら前世の超身体能力があるとはいえ前世同様極々平凡であり、学校の教師以上に知識と知力もあるため、改善する必要性を感じない。生徒から教師、家庭教師、塾講師に転じて勉強を教えた方が良いくらいであるが、周囲からは不真面目な眠そうな生徒だと認識されてしまっている。
そんなハジメが香織と親しくできることが、同じく平凡な男子生徒達には我慢ならないのだ。「なぜ、あいつだけ(怨)!!!」と。女子生徒は単純に、香織に面倒を掛けていることと、なお改善しようとしないことに不快さを感じているようだ。
「あ、ああ、おはよう白崎さん」
すわっ、これが殺気か!? と言いたくなるような眼光に晒さらされながら、僕は頬を引き攣つらせて挨拶を返す。
それに嬉しそうな表情をする香織。「なぜそんな表情をする!」と、ハジメは、更に突き刺さる視線に冷や汗を流した。
僕は毎度毎度不思議でならなかった。なぜ学校一の美少女である香織が自分にこうまで構うのか。ハジメの目には、どうにも香織の性分以上の何かがあるようにしか思えなかった。前世の女性の喰種たちは親切そう・優しそうに見えて本性を現したときは、すごく怖いなんて珍しくなかったので、裏があるのではないかと疑った。
しかし、まさか自分に惚れているのではなどと自惚れるつもりは毛頭ないし高校生相手に欲情しない。あ、でもトーカちゃんや高校生くらいに成長したヒナミちゃんだったならばわからないけど。基本的に僕はリゼさんや入見さん、リョーコさんのような18歳以上の成人(女大生・社会人)した熟れた身体をした美女が好みである。
僕は、前世が大人なので子供としての感性が乏しいという自覚があり、傍からみれば趣味の為にいろいろと切り捨ててるように見えているだろう。
人間レベルに抑えているけど学業成績・運動能力も文武両道で優秀なくらいはある。だけどオタクであること、イケメンでもな
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