第三百四話 二十州掌握その一
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第三百四話 二十州掌握
メルヴィル達は内政と軍備増強を進めつつサウスカロライナ州等南部諸州の掌握を進めていっていた、それはフォークナーが主に行っていたが。
「ジョージア州もです」
「掌握したか」
「そうなりました」
「そうか、順調と言ってええな」
メルヴィルはニューヨークの市庁舎の自身の執務室でフォークナー自身からその話を聞いて述べた。
「掌握は」
「そう思ってええですか」
「ああ、速くも遅くもない」
そうしたというのだ。
「ええ具合のな」
「掌握状況ですか」
「ああ、五大湖の方はもう南部に勢力を拡大出来ん」
「彼等から見てその入り口であるテネシー州を私達に掌握されたので」
「先にな」
「そう思うとあの州の掌握を急いだのは正解でしたね」
「そやった、掌握すべき場所はな」
メルヴィルは確かな声で話した。
「しっかりとな」
「急いで、ですね」
「掌握するもんでな」
「テネシー州もですね」
「急いでよかったわ」
「そうですね」
「そしてその戦略が当たってな」
そうしてというのだ。
「無事にや」
「五大湖側は南部諸州に勢力を拡大出来なくなりましたね」
「そや、これでや」
メルヴィルは強い声で話した。
「南部の諸州の掌握はな」
「彼等に阻まれまた彼等の勢力拡大を許すことなくですね」
「出来る様になったわ」
「ええ展開ですね」
「わし等にとってな、それでな」
メルヴィルはさらに話した。
「諸州を掌握したらな」
「同時に軍備も整えていますし」
「その戦力でな」
「彼等と戦いますね」
「そうするで」
「いよいよですね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「五大湖の連中もな」
「戦って勝って」
「連中を仲間にしてな」
そしてというのだ。
「あそこの諸州もな」
「掌握する」
「そうするで」
こうホーソーンに話した。
「アメリカ東部の統一をな」
「果たしますね」
「アメリカ東部、ミシシッピー川から東を統一すれば」
どうかとだ、メルヴィルは話した。
「四億の人口とな」
「豊かな産業が手に入りますね」
「そや、その国力が手に入れば」
その時はというのだ。
「アメリカの統一もや」
「夢やないですね」
「もっとも相手もその頃にはな」
メルヴィル達がそこまでの勢力になる頃にはというのだ。
「もうな」
「同じくですね」
「わし等とな、アメリカの西部を統一してな」
そうなっていてというのだ。
「そしてや」
「わい等と同じ位の勢力になってますね」
「そしてその棟梁はな」
その勢力のというのだ。
「間違いなくな」
「トウェインさんですね」
「あいつしかおらん」
メルヴィルは
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